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2017年に見た映画で、もっとも印象的だったのは「この世界の片隅に」でした。人種国籍を問わず、多くの人に見て欲しいと思える映画です。
Table of Contents
2017年に見た映画と寸評
2016年に見た映画の中でもっとも印象に残ったのは「ヤクザと憲法」でした。
「ヤクザと憲法」と同じく、東海テレビが制作した「人生フルーツ」もとてもよい作品だったので、こちらをベストにしようかと迷ったんですが…
「人生フルーツ」はドキュメンタリーだったのに対して、「この世界の片隅に」は事実に基いているものの創作であり、ここまで心を揺り動かすのは作品としての完成度の高さなんじゃないかなと感じ、こちらを選びました。
2017年は毎月映画館に行きたいと思いつつ、2月は行けず、早々に目標達成が頓挫しました(笑)ミッドランドスクエアシネマの会員になって映画が安く見られるようになったので、2018年こそは毎月映画館へ!
ということで、2017年に見た映画とその寸評です。
- シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(レンタルDVD)
- ヘイル、シーザー!(レンタルDVD)
- この世界の片隅に(劇場)
- ガンツ:オー(Netflix お試し)
- ほしのこえ(Netflix お試し)
- GEHENNA(ゲヘナ)〜死の生ける場所
- おじいちゃんはデブゴン(劇場)
- オール・ユー・ニード・イズ・キル(iTunesレンタル)
- ダンケルク(劇場)
- 猿の惑星 ライジング(iTunesレンタル)
- 君の名は。(Amazonレンタル)
- 人生フルーツ(劇場)
- ジャッキー・ブラウン(Amazonプライム)
- ライオン 25年めのただいま(劇場)
- スター・ウォーズ 最後のジェダイ(劇場)
- 64 前編・後編(Amazonプライム)
- カンフージャングル(Amazonプライム)
シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(レンタルDVD)
マーベルの人気映画、キャプテン・アメリカの最新作(2016年時点)。近年は1本のマーベル映画に複数のキャラクターが登場しており、キャプテン・アメリカにもアイアンマンが登場するし、キャプテン・アメリカも他の映画に出てたりします。
そして各映画がストーリー的にもつながっていて、しっかりと楽しみたいなら全部見てねという感じ。実写と見紛うような品質の高い映像は素晴らしいものの、延々と続くこの展開には少々疲れてきたかな。
ヘイル、シーザー!(レンタルDVD)
映画好きにはおなじみのコーエン兄弟監督のコメディ作品「ヘイル、シーザー!」は、映画スタジオで起こる、あらゆる問題を解決する仕事請負人エディ・マニックスの物語。
コーエン兄弟といえば、近年では「ノーカントリー」「バーン・アフター・リーディング」などが印象深いんですが、今作でもジョージ・クルーニーがとぼけた役を好演しています。
大人数でのタップダンスなど、エンタメ要素もうまく織り交ぜてありました。1950年代が舞台なので、もう少し時代背景がわかっていると、もっと楽しめたかもしれない。
この世界の片隅に(劇場)
平和の大切さや反戦を訴える戦争映画は、これまで何本も見てきました。そんな作品の多くは、凄惨な戦いの場面も少なくありません。
この映画には戦いの生々しい描写はなく、戦争の時代に生まれた主人公すずの日常生活が徐々に戦禍に巻き込まれていく様を描いています。
戦時下にもあった、普通の人達の日常生活を丹念に描き、戦いの場面を1秒たりとも入れずに戦争の虚しさを伝えるという映画を初めて見ました。平和な日常の尊さを強く、強く感じさせてくれる素晴らしい映画です。
日本で暮らしている私達にとっては、非日常的な戦闘シーンを見せられるよりも、当たり前のように感じている平和な日常が否応なしに壊されていくことの方が、むしろ現実的に戦争の怖さを感じられるのではないでしょうか。
ガンツ:オー(Netflix お試し)
ガンツ:オーはすでに映画館で見ていましたが、Netflix で再度視聴。何に魅力を感じているのか自分でも不思議なぐらいにガンツが好き過ぎる。
GANTZ大阪編を映画化したGANTZ:O(ガンツ:オー)のド派手なCGが凄かった
ほしのこえ(Netflix お試し)
新海誠さんの旧作「ほしのこえ」もNetflixで配信中と知って見てみました。「君の名は。」が大ヒットした新海さんの作品は「秒速5センチメートル」も見たことがありますが、ほしのこえも含めて、どうも苦手。
切なすぎるお話に息が詰まるのと、リアリティが感じられないのです。しかしこの印象は「君の名は。」を見て、大きく変わりました。
GEHENNA(ゲヘナ)〜死の生ける場所
アメリカでハリウッド映画の造形の仕事をしつつ、その経験を活かして日本全国で彫刻セミナーを開催している片桐さんの初監督作が「GEHENNA(ゲヘナ)〜死の生ける場所」です。
私も会社員だったときに片桐さんの彫刻セミナーを受講し、多くのことを学びました。ブログではハリウッド映画の舞台裏なども書かれていてとてもおもしろいです。
ハリウッドの映画産業に長年携わっているだけあり、本作品も多くのプロ達の手によって完成度の高いものになっています。今年はアメリカの劇場でも公開されるとのこと。今後の展開が楽しみ。
非公開: ハリウッドで活躍する日本人アーティスト初監督作品「GEHENNA(ゲヘナ)」上映決定!
おじいちゃんはデブゴン(劇場)
カンフー映画黄金期を支えたスターといえば、ブルース・リー、ジャッキー・チェンなどが有名ですが、忘れちゃいけないのが、「デブゴン」の愛称で日本でも親しまれているサモ・ハン・キンポーです。30代前半以下の人達は知らないと思いますが…
そのデブゴンも、いまやいい年齢で、本作では認知症も出始めているという泣ける設定。相変わらずのおデブな体型ですが、アクションは健在!正面から両腕をロックした状態でジャンプして床に叩きつけるとか、もはやカンフーではなく、完全にプロレスチックな技も俺達のサモハンなら許せます。中高年には胸熱な映画です。
オール・ユー・ニード・イズ・キル(iTunesレンタル)
日本人の原作がハリウッドで映画化されたの「オール・ユー・ニード・イズ・キル」ですが、なるほどゲームっぽい設定が斬新でした。ただ一度見ればいいかな。
ダンケルク(劇場)
巨匠クリストファー・ノーラン監督の最新作「ダンケルク」は、史実を元にした映画。クリストファー・ノーランといえば、フィルム撮影にこだわることでも有名。フィルムサイズの関係で小さいスクリーンでは画面の上下が大きく切り取られてしまうということだったので、IMAXシアターで見てきました。
第二次世界大戦初期、フランスのダンケルクに取り残された40万人ともいわれるイギリス・フランス兵達を撤退させるという史上最大の撤退作戦を壮大なスケールで描いています。この迫力は劇場でないと味わえないかな。
IMAXで見たダンケルクは映像もだけど体にビシビシ響く音が大迫力!限定フィルム上映も
猿の惑星 ライジング(iTunesレンタル)
CGのレベルが高すぎる近年の猿の惑星シリーズですが、今作も本当にすごかった。ただiTunesでレンタルしたものがiPhoneでは快適に見えたんですが、Macではいつまで経っても表示されず、結局ずっとiPhoneのみで見ることに。という、映画本編とはまったく関係のないところで残念なことになってしまいました。
君の名は。(Amazonレンタル)
2016年に大ヒットとなった「君の名は。」ですが、最初は食わず嫌いなところがありました。これまでの新海監督の作品が、せつなすぎる感じで好みでなかったからです。
今作はそのような過去作品とはちょっと異なる感じで、より多くの人に受け入れやすい話になっていたと感じました。ストーリーがよく、最後までとても楽しめました。出身である岐阜県が舞台になっていることもあって、他県の人よりもさらに楽しめたかもしれません(笑)
人生フルーツ(劇場)
東海テレビ制作の「人生フルーツ」ですが、昨年もっとも印象深かった「ヤクザと憲法」に続き、こちらも非常によい作品。
老夫婦のドキュメンタリーと聞くと、地味なイメージを持たれるかもしれませんが、中年以上の人生の後半について考え始める年代にはとても刺さると思います。
正月に実家に帰省したときに再放送されていたので、また見ちゃいました。DVDは無いので、再放送(中部地区だけだと思います)か劇場のみなので、見たい人は公式サイトを要チェック。
ジャッキー・ブラウン(Amazonプライム)
「ジャッキー・ブラウン」は、私が好きなクエンティン・タランティーノ監督の作品ですが、タランティーノ作品の中ではあまり人気がない印象。
タランティーノといえば、レザボア・ドッグスで衝撃的なデビューを遂げ、その後もパルプ・フィクションやキル・ビルなど強烈な作品を残しています。
そのような強烈な作品とくらべて、ジャッキー・ブラウンは確かに地味なんですが、名優ロバート・デ・ニーロを馬鹿で短気な前科者を演じさせようと思うのはタランティーノぐらいだろうなということを考えながら見ると楽しい映画です(笑)
ライオン 25年めのただいま(劇場)
インドからオーストラリアに養子として引き取られた男の子が、青年へと成長し、やがて本当の両親を探し始めるというお話。
驚いたのは、これが実話を元にしていて、しかも最近のお話ということ。最後は感動と衝撃が待っていました。スラムドッグ・ミリオネアのデーブ・パテルや、ニコール・キッドマンの演技も素晴らしいです。
スター・ウォーズ 最後のジェダイ(劇場)
これまでスター・ウォーズシリーズ全作品の中で、一番好きだったのは最初に撮られた「エピソード4 新たなる希望」でしたが、今回の作品「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」がベストになりました。
これは自分自身の現在の心境に重なるところが大きいからなんですが、ネタバレしないようにいうと、失敗を恐れずに突き進めというメッセージ性を感じたんです。
新シリーズ一作目となった「スター・ウォーズ フォースの覚醒」では、旧作品から新シリーズへの橋渡しという大役を監督のJJが見事に果たしましたが、つなぎゆえの無難さがありました。今作をそれを受けて、新たな色を力強く出しています。
賛否両論あるようですが、過去作品の世界観や完成度の高さを重んじる保守派は否定的、既存の枠にとらわれず、新しいものを求める革新派は肯定的ってところじゃないでしょうかね。
64 前編・後編(Amazonプライム)
Amazonプライム、3回目のお試し期間中なんですが(何回までOKなんだろうw)、せっかくなんで何か映画をと思って見たところ、良作すぎて驚いたのが「64(ロクヨン)」です。
ストーリーはわかりにくい部分があり、ときおり俳優の滑舌の悪さ?を感じられる部分があったのが少しだけ残念ではありましたが、ベテラン俳優達の迫真の演技に引き込まれます。
カンフージャングル(Amazonプライム)
説明が必要ないぐらいわかりやすいタイトルの映画ですが、内容もそのまんまカンフージャングル!カンフーアクション大好きな人だけ見ればよいです。
主演のドニー・イェンは、「イップ・マン」では、「おじいちゃんはデブゴン」サモハンとも共演し、素晴らしいカンフーアクションを披露しています。またスター・ウォーズのスピンオフ作品「ローグワン」に盲目のレジスタンス役で登場するなど、活躍の場が広がってますね。
映画は劇場で見るのが一番楽しい
ダンケルクのような体験型映画は、やはり劇場で見ると迫力が段違い。最近は大画面のテレビも安く買えるけど、色んなものが置いてある家と、見るためだけの空間である映画館では、集中力も変わるので同じ映画を見ても面白さも変わったりします。まあ映画館で見られなかった映画は自宅で見るしかないんだけど。
いまは色んな娯楽があるけど、映画には多くの才能が結集していて、ときおりそれらが奇跡的に融合したり、とてもいい役者に出会えたり、新しい映像体験ができたり、刺激をもらったりと、まあそんな要素が凝縮されていて、やっぱり最高。
そしてやはり劇場で見る映画には、ちょっと特別感があっていい。キャラメルポップコーンとコーヒーが美味しい映画館ならいうことなし。
そんなわけで今年もできるだけ映画館に足を運びたいです。