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映画監督のニール・ブロムカンプが、新作(短編)をゲームプラットフォームとして人気の Steam で公開予定だそうです。実験的な試みのようですが、コンセプトアートや CG データの配信もあるかもとか、何やらとてもおもしろそうですよ。
追記(2017 年 6 月 15 日):映画監督のニール・ブロムカンプが、新作(短編) RAKKA をYouTubeで無料公開。当初はSteamで公開という話でしたが、方針が変わったようです。
追記(2017 年 6 月 16 日):新作は Steam でも販売が始まっており、約 500 円で購入すると、コンセプトアートや 3D モデルのデータも入手できます。ちなみに英語版のみ。
Oats Studios – Volume 1 Assets
「第9地区」など話題作をてがけてきた、ニール・ブロムカンプ
ニール・ブロムカンプといえば、「第9地区」が長編映画としては低予算ながらも、優れた脚本と映像表現により話題となり、興行的にも成功を収めました。
その後もエリジウム、チャッピーなど、SF の長編映画を手がけています。彼の映画はすべて見ていて、好きな映画監督の 1 人です。
以前、彼がジョーク映像を作ってネットで話題になっていましたが、今回の短編と同じく OATS STUDIOS が手がけているようです。
ハリウッド映画の監督が本気でジョーク映像を作るとこうなる
新作を YouTube で無料公開するという実験的な試み
追記(2017 年 6 月 15 日):当初は Steam で公開という話だったため、その前提の記事になっていますが、最終的には YouTube で公開されました。
そのニール・ブロムカンプが、新作の短編を Steam で公開予定であると発言しています。元ネタはこちら。
Netflixはもう古い?―SF映画「第9地区」「チャッピー」監督、Steamで新作を公開 – INTERNET.COM
Steam はゲームのプラットフォームというイメージですが、実際にサイトを覗いてみたところ、メニューの中に「ムービー」があり、映像配信も行っていることがわかりました。
見たことのないタイトルが並んでいるので、もしかするとインディーズ映画などが中心なのかもしれません。
短編については、ニール・ブロムカンプ自身が Twitter で色々とコメントしています。Steam での短編公開は、長編映画につなげるための実験的な試みのようです。
If I sold experimental short films on @steam_games as tests for potential full feature films, would people watch them?
— NΞill Blomkamp (@NeillBlomkamp) 2017年4月9日
もしも私が長編映画のためのテストとして、実験的な短編(ショートフィルム)を Steam で売ったら、皆は見てくれるかな?
短編が「ベトナム戦争が実際とは異なる結果だったら」というストーリーであることを示唆するコメントも。
Alternate Vietnam war timelines are coming….. #oatsstudios experimental films pic.twitter.com/YKmOyOSR2d
— NΞill Blomkamp (@NeillBlomkamp) 2017年5月19日
そして短編のティーザーも YouTube で公開されています。
https://www.youtube.com/watch?v=fjIYBQ4P9us
VFX 出身のニール・ブロムカンプならではのアイデアも。CG 好きにはたまらんかも!
Idea with steam is that we can have everything under one roof. Concept art If people want 3D assets or maya scene files they can have them.
— NΞill Blomkamp (@NeillBlomkamp) 2017年5月22日
Steam のアイデアは、自分達がすべてをひとつ屋根の下に持てるということ。コンセプトアート、3D のアセットや Maya のシーンファイルが欲しい人がいたら、それを入手できます。
なんでスタジオの名前が OATS(オーツ麦) STUDIOS なのか?という質問に対する回答からは、制約のない環境で自由に映像を作りたいというニール・ブロムカンプの考えがわかります。
Ha good question. The whole point of the studio is to just do what we want. No constraints. So an inexplicable name seems fitting. https://t.co/2fix3y8uwJ
— NΞill Blomkamp (@NeillBlomkamp) 2017年5月25日
いい質問だ。スタジオにとって肝心なのは、自分たちのやりたいようにできるということ。制約なしに。だからこの不可解な名前がぴったりだと思うんだ。
今後どのような展開になっていくのかが楽しみ。ぜひ Steam の試みが成功して、ニール・ブロムカンプの長編映画が劇場でみられるとよいな。
これが成功したら、映像制作者達にも新たな可能性が生まれそう。これからも注目していきます。
追記(2017 年 5 月 30 日):新たなティーザー映像が公開されました。ベトナム戦争が別の結果だったら的なお話でしたが、クリーチャーが出てる。そういう方向か(笑)
追記(2017 年 6 月 15 日):当初は Steam で公開という話だったため、その前提の記事になっていますが、最終的には YouTube で公開されました。
追記(2017 年 6 月 16 日):新作は Steam でも販売が始まっており、約 500 円で購入すると、コンセプトアートや 3D モデルのデータも入手できます。ちなみに英語版のみ。