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浴室のタイルがボコッと浮いていることに気付き、DIYで張り替えることに。初めてだったので間違いもありましたが、なんとか補修できました。
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浴室タイルの浮きに気付き、DIYでタイル張り替えすることに
ある日、シャワーを浴びていたときに浴室のタイルに浮きがあることに気付きました。軽めな感じではなく、放置したらはがれて落ちてきそうな感じ。これがそのボコッとなった箇所の写真。端の方は指先を引っ掛けられるぐらいの浮きがありました。
どうやら隙間から水分が入り、下から上へと徐々に水分を吸い上げていってしまったようです。業者にお願いして直してもらいたいところなんですが、築40年以上の中古の一軒家なので、補修にはあまり積極的にお金をかけたくありません。
タイルが浮いている場所は2箇所あり、調べてみたところ、補修費用はおそらく10万ぐらいにはなりそう。浴室タイルの補修とか本当に自分でできるのか不安ではありましたが、最悪の場合は業者にお願いしようと考えてDIYすることにしました。
タイル裏側には水が入り込み、素手で簡単にはがれた
本当にタイルの張り替えをDIYできるのかという不安もあり、材料を購入してから取り掛かりまでに数週間ほど経過して、ようやく重い腰を上げました。意を決して、浴室タイルをはがすと、裏側は水を吸ってグズグズの状態。もう完全に末期。
ネットで調べたところ、タイルをはがすときはマイナスドライバーなど工具を使ってと書かれていたりしましたが、素手で簡単にはがれました。
次々とはがされていく浴室タイル。タイル裏の下地はブヨブヨ。結構な枚数のタイルがはがれました。
タイルをはがす前に、どれぐらいの範囲を張り替えなくてはいけないか検討をつけていました。調べ方は簡単で、タイル表面をドアをノックするような感じでコンコンと叩くのです。はがれていない箇所はコンクリートを直接叩いているような硬さがあり、音も響きませんが、タイルが浮いている箇所は叩いたときに少し響いて軽い音がします。
なので補修が必要な範囲は検討がついていましたが、はがしてみないと具合がわからない部分もあるので、あくまでも目安程度に考えておくとよいですね。
はがしてみてわかったことですが、タイルのサイズには少し差がありました。壁の大きさに合わせるために加工していたようです。今回はそれに気付かず、タイルをごちゃ混ぜにしてしまいましたが、最初と同じ向き、場所に戻せば、もっと綺麗に施行できたと思います。
はがした浴室タイルの裏側を削り、壁を清掃して基礎づくり
浴室タイルは一度はがしたら使えないと思っていたんですが、そんなことはありませんでした。ただタイルの裏側には下地材、周辺には目地材のようなものが付着しており、部分的にはタイルのような硬さになっています。
タイルの枚数にもよりますが、再利用可能な状態に補修するには結構な手間がかかるので、業者が施工する場合は新品を使うのが効率的なんでしょうね。
あとタイルの裏側にシールっぽい跡があったので、下地材により定着しやすいように、新品のタイルの裏側には両面テープとかがあるのかも。このあたりは素人なのでわかりませんが。
ということでスクレーパーを使って、タイル裏側の付着物を削ります。タイルの枚数は全部で15枚だったので、まあまあ大変。
硬化した目地材らしき箇所は、境目にスクレーパーをあて、スクレーパーのお尻の部分を、ハンマーの持ち手でコンコンと叩いて割っていきます。タイルを割らないように注意しつつ。
壁の付着物も綺麗にはがします。新聞紙を敷いてたんですが、あまり丁寧に養生してなかったので後から掃き掃除しました。
床のタイルと壁の間に詰まった削りかすや元からあったと思われる付着物を綿棒で除去。
この手の作業をするときにいちばん大切なのは、基礎の部分をきれいにしておくことです。それにより、施工が簡単になり、仕上がりもよくなります。
タイル接着材を塗って、浴室タイルを張り直し
壁が水分を吸って湿っていたので、乾燥がてらホームセンターへ足りない工具と溶剤の買い出しへ。購入したのは、シール材、ヘラ、ゴムハンマー。
シール材が753円、ヘラは172円、そしてゴムハンマーが321円でした。ヘラはタイル接着材を壁に塗るときに使うものです。
タイル接着材の中にも小さなヘラがおまけで入っていますが、まあこれぐらいの金額ならもっと使いやすそうなものを使いたいと思って購入。そして事前に購入しておいたタイル接着材をいよいよ使うことに。
使い方は容器に書かれていますが、確認漏れによって大きなミスをしてしまいました。説明書きにはタイル接着材250gに対して、100ccの水を加えて混ぜるよう書かれていて、容器には100ccを測るための目盛りもあります。
容器に水を入れて、タイル接着材の粉を少しずつ足しながら混ぜるんですが…粉末は使い切りの250gだけ入っているんだろうという思い込みがあったんですが、実際は500gだったのです!
粉を入れながら、あれ?これ本当に250g?多くない?と思い、途中で粉を入れるのを止めました。気付けたのは普段からホットケーキとか作っていて、粉のグラム数に対する感覚があったから。作っておくもんだな(笑)
慌ててキッチンスケールで残りの粉末の重さを測ったところ、260gほどで、ほぼ問題なしでした。よかった…結局、量的には2回分作らないと足りなかったので、容器には途中でさらに水100ccとタイル接着材の粉末を足して使い切ったのでした。
こちらが壁を塗ったところ。綺麗に塗れてはいるんですが、これは間違い。本当はタイル接着材をタイルの裏に塗って壁に張らなくてはいけないのです。
粉の量を間違えそうになったこと、またこのタイル接着材がすぐにカチカチになってしまうのではないかという焦りから、ゆっくり確認する間もなく、壁を塗ってしまったのです。タイル接着材はそう簡単には固くならないってことは今回の経験でわかりました。
まあでもね、やってしまったことを悔やんでいてもしょうがないので、前を向いて浴室タイルを壁に張っていきます。
タイルを張り終えたところ。入念にゴムハンマーで叩いて、タイルとタイル接着材を定着させるのですが、くっつき方が甘いタイルが数枚あって、それらはタイルの裏側にタイル接着材を塗って貼り直しました。
タイル接着材が硬化するまで24時間はお風呂を使わない方がよいのですが、そういうわけにもいかないので養生して、浴槽内でシャワーを浴びることに。
浴室タイルを張り直した翌日に目地材とシール材を付けて補修完了
タイル張り替えの翌日は目地材を入れていきます。タイルの隙間に入っている白いやつですね。
半分の粉に対して、水75ccを加えて混ぜます。目地材も2回分の粉が入っているので、別の紙容器を利用。
タイルの隙間に目地材を詰めていきます。隙間が白くなると完成度が上がって見えますね(笑)
一通りの隙間に目地材が入ったら、全体を拭いて、タイル表面を綺麗にします。
仕上げにシール材を使って穴埋め
今回は床面とドアに接したタイルをを補修したため、隙間をシール材で穴埋めします。
こちらがシール材。タイル接着材と目地材は、それぞれ乾燥に24時間かかるのに対して、シール材は1時間もかからず乾燥できます。
最初にシール材を塗る箇所の両端に、付属のマスキングテープを貼りつけ。
シール材を隙間に塗って…
付属のヘラのようなもので、隙間に押し込んでいきます。
マスキングテープをはがせば完成。シール材には防カビ剤も配合されているので、しばらくは綺麗な状態が保てそうです。
目地材を入れた後、シール材もすぐに塗ったので、乾燥させるまでの間、再び養生。
そして翌日。浴室タイルの張り替えが完了しました!
タイル接着材の塗り方を間違えましたが、その後、入念にゴムハンマーで圧着したのがうまくいったのか、うまく張れたようです。タイルを叩いたときの音も問題ありませんした。
浴室タイルの張り替えにかかった日数、時間、費用
やってみないとわからないことが色々あって、おっかなびっくりな感じでしたが、なんとか浴室タイルの張り替えが完了しました。
初日は浴室タイルはがし、補修、張り直しまで行って乾燥。2日目は目地材とシール材を塗布。実質の作業は2日目で終わりですが、施工後の乾燥時間まで含めると足掛け3日かかりました。
張り直したタイルの枚数は計15枚。施工面積は75 x 45cmでしたが、購入した目地材タイル接着材の利用可能面積が60 x 60cmだったので、なんとちょうどな量でした。
初日にかかった時間は4時間ぐらいで、2日目は1時間程度。振り返ると短く感じられますが、特に初日は蓋を開けてみないとわからないことも多く、不安いっぱい。無駄な時間も多くあったので、次回同じことをやるならば、半分の時間でいけそうです。
かかった費用は次のとおり。
- タイル接着材 391円
- 目地材 422円
- ヘラ 172円
- ゴムハンマー 321円
- シール材 753円
合計金額は、2,059円。こういうのの原材料費って想像以上に安価なんですね。
Amazonでレビューを見ていたら、タイル接着材や目地材はこれでも割高なんだそうです。施工面積が大きい場合は、これを複数買うのではなくて、もっと大容量なものを買うとよいのでしょう。とはいえ、容器には丁寧に使い方の説明があったり、使い切りの容量だったりと、今回の用途には最適なものでした。
しかし浴室とか水回りの補修は、失敗すると後で取り返しのつかない大事にもなりかねないので、DIYするときは自己責任です。今回タイル張り替えの要領はつかめたので、残りの箇所の補修は滞りなくできそう。やっぱ経験が大切ですな。