3Dプリンタで2つ目のモデルデータがプリントできずハマってしまった

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初購入の3Dプリンタを組み立て、テストプリントもうまくいったので、ここからは色んなモノをガシガシとプリントしていこうと思っていたんですが大きなつまづきが待っていました。

これまでのお話は以下のリンクでご覧いただけます。

3DプリンタMAESTROのテスト開始!大きな造形物が高い精度でプリントできた!

3DプリンタMAESTRO、説明書を見ながら組み立て完了!

「2ランク上の3Dプリンタ」MAESTRO(マエストロ)を購入しました!

エッフェル塔のプリントではまってしまった

最初にテストした高さ30cmの角柱はとても綺麗にプリントできました。

それではということで次にエッフェル塔のテストプリントを行うことにしました。

エッフェル塔のデータもテスト用として最初から配布されているものです。

角柱のプリントに成功したのだから、エッフェル塔の形が複雑とはいってもそれほど労せずしてプリントできるものだろうと思っていたら、この有様ですよ。
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まあ、最初だしと思ってやり直しても最後までプリントできません。
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途中までは順調だったのに終わってみればエライことになってます。これはこれで面白くて好きなんだけど(笑)
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エッフェル塔の後ろにある円柱は小さな造形物を作るときに「箸休め」を行うためのものです。

樹脂を積み重ねる積層型の3Dプリンタの場合、一つの層が適度に冷える前に熱い樹脂がドンドンと積み重なっていくと変形してしまうことがあります。

特に各層の面積が小さい造形物の場合は、変形しやすいのです。

造形物とは別に小さな円柱を作らせることで、本体を冷やすことができ、変形が防げるというわけです。

円柱は3Dプリント用のデータチェックソフト上で設定すれば、自動で作られます。

上の写真ではエッフェル塔の後ろにある円柱が途中で倒れた結果、フィラメントが不自然な形を作ってしまったわけです。

ファイヤーエッフェル塔。
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何度プリントしても不本意な出来。
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エッフェルになりたい塔。
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で、ここで思い当たるフシがありました。それが3本の柱に取り付ける、こちらのスライドレールという部品。
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あらかじめ組み付けられた部品がレールに沿って動くようになっています。

最初は真空パックのような状態になっていました。

組み付けられた部品は「絶対に外してはいけない」のですが、レールの両端には留め具などは付いておらず、簡単に外れます。

そして外れてしまった後で説明書を見て、外したらいけないことを知りました(涙)

説明書には一度外れると組み付けできないと書かれていましたが、組み付け直すことはできたため、3Dプリンタはそのまま組み立ててしまいました。
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サポートの人にエッフェル塔の写真を送り、スライドレールの部品が組み立て時に外れていたこと、プリントしているときに一本のレールだけ引っ掛かりや異音のようなものがあることを伝えました。

その結果、造形物の崩れ方がひどく、スライドレールが疑わしいことから交換を勧められました。

部品が外れてしまったスライドレールは2本ありましたが、動作不良と思われたのは1本だけ。

組み付け時にどのレールが部品が外れたものかをメモしていませんでしたが、疑わしかった1本を交換することにしました。お値段、約1万円(号泣)まあ、自己責任なのでしょうがないですね。

スライドレール交換後に角柱までもがプリントできず

入金後、早々にスライドレールを送付していただき、交換しました。
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スライドレール交換後、まずは角柱をプリントしてみたところ、なんとこちらもまともにプリントできない状況になりました。
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何度やってもうまくいかない。
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最初はこんな感じできれいにプリントできたのに!
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サポートの人に助言していただきながら、部品を組み直したり、ノズルの高さを調整しているうちに角柱がきちんとプリントできるようになったので、再びエッフェル塔に挑戦することに。

すぐにはうまくプリントできず、色々と教えてもらいながら各所を微調整。

様々な部品を調整したおかげで、3Dプリンタの各部品がどのような役割を持っているか、精度を出すために部品の組み方がいかに重要かなどがわかりました。

が、ノズル周りの部品を組み直しているときにネジをなめてしまいました(涙)こちらは1,000円ぐらいだったので一安心。
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改めて部品を組み付けなおして、角柱がプリントできることを確認。なんか、今までの中で一番良い感じ。
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そして、ついにエッフェル塔のプリントに成功!
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苦難の歴史。
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ちなみにMAESTROの実力はこんなものではなく、さらにきちんと調整すればもっと精度の高いエッフェル塔がプリントできるそうです。

3Dプリンタの組み立ては予想以上に難しかった

工具の扱いには慣れているので、正直、3Dプリンタの組み立てにも自信を持っていました。

にも関わらず、まともにプリントできるようにするためにかなりの時間を要してしまいました。

時間がかかった原因は、不注意、予想以上に組み付けの難しい部分があったこと、繊細な調整が必要だったことなど、複合的なものでした。

サポートの人達には粘り強くご対応をいただき、とても感謝しています。ありがとうございました。

日本語サポートの強みを身をもって知りました。交換部品を迅速に送付いただけたこともありがたかったです。

様々な経験をしたことにより、つまづきどころなども良く理解できたので、もう一度MAESTROを組み立てるときには今回よりも素早く、上手にできる自信があります(笑)

苦労はしたものの、結果的には3Dプリンタの構造理解にもつながり、DIYキットにして良かったです。

出遅れてしまいましたが、ようやく独自のものをプリントできるようになったので、今後はガシガシとプリントしていきますよ!