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さて、先日お伝えしていた通り、2015年10月17、18日に岐阜県飛騨市開催された、ヒダクマ秋祭り2015に参加してきました。
ヒダクマについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
FabCafe Hidaもプレオープン!ヒダクマ秋祭り2015に参加します!
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高山で腹ごしらえをしてからヒダクマへ
ヒダクマ秋祭りの参加前に立ち寄ったのが、高山市にあるCenter4というハンバーガー専門店。
外国人に人気の日本のレストラン2014第2位!Center4 HAMBURGERSはマジで激ウマです!
数年前に見つけたときは、知る人ぞ知るという感じで入りやすかったんですが、その後、全国放送のテレビ番組や雑誌等で取り上げられて大人気店に。
いまや行列のできる店になっています。入りにくくなったのは残念だけど、人気が出ればお店も長く続くと思うので良かったと思ってます。
以前、お店に行ったときにアメリカ人が興奮気味に「本当に美味しかった!ありがとう!」って言いながら店主と握手してたのが印象的だった(笑)
ハンバーガーでお腹いっぱいになったところで、ヒダクマに移動。車は飛騨市の市役所に停めました。終日無料でした。
飛騨市役所はじめ、町のいたるところにヒダクマ秋祭りのポスターが貼ってありました。
ヒダクマ到着!プレオープンということで、FabCafe Hidaなどは未完成でした。
個性豊かな木の椅子が並べられた場所。
お目当てだった、ヒダックマんじゅう発見!
クマー!!
シロクマをゲット。ミルク味で美味しゅうございました。
バッタネイションの岩沢さんと堀江織物さんがコラボした作品。質感もデザインも良かったです。
昼間なのに雰囲気出しまくりな謎の部屋。
当日は「展開図武道会」も開催されていて、個性豊かな椅子たちが展示されていたんですが人が多くて写真を撮るのを躊躇してしまいました。
オープニングのセッション。左からロフトワーク代表取締役社長の諏訪さん、同じくロフトワーク代表取締役の林さん、トビムシ代表取締役の竹本さん。林さんはヒダクマの代表取締役、諏訪さんと竹本さんは同じく同社の取締役です。
ヒダクマのこれからについて色々とお話をされていましたが、興味深かったのがフィンランドとの比較。
フィンランドと日本はいずれも国土の7割ぐらいが山林でありながら、その資源を効率的に活用できているフィンランドに対して、日本は有効活用できていないというお話。
短時間ではかなり尽くせない様々な問題がありそうですが、勿体無い話です。
ヒダクマはそのような課題の解決にも取り組みますが、すでに大手企業が研修で利用することや、海外の学生が一ヶ月間滞在して活動することなどが決まっているそうで、多くの人達を巻き込む力はさすがと感じました。
飛騨市へは名古屋からはJRで乗り換え無しで行けるし、北陸新幹線も伸びてきているので関東からは北陸経由で行くこともできます。
多くの人を呼び込んで、地域活性化に貢献してくれそうなヒダクマに私も絡んでいきたいと思ってます。
「飛騨の木を知るオプショナルツアー 木を学び、組木を考える」に参加
オープニングのお話が終わるとすぐに、申し込みをしていた「飛騨の木を知るオプショナルツアー 木を学び、組木を考える」に参加。
ヒダクマの前に参加者が集まり、車で西野製材所に向かい、代表の西野さんから木材に関する様々なお話を聞きました。
西野製材所では仕入れた原木を自社で加工して木材を作り、出荷しています。
原木から仕入れて加工する製材所は最近では珍しいのだそうです。
巨大な製材所で加工された木材を仕入れた方が手間がかからないので楽なわけですが、原木から仕入れるからこそできることもあります。
例えば、家具を作るときに同じ原木から取れた木材を使うことで色を合わせることができます。
加工済みの木材を購入する場合は、このようなことができません。
次の写真は木材を乾燥しているところですが、原木ごとに分けて積み上げてあり、色合わせ需要に応えられるようになっています。
西野製材所で専門的に扱っている広葉樹は、堅くて家具などの材料に最適とのこと。
飛騨の山林の7割が広葉樹とのことで、土地柄にもあっているようです。
ただし、地場の木材だけでは全ての需要に応えれないのでウォールナット材など輸入もしているとのこと。
おもしろかったのが木材を乾燥させる方法。
写真のように切り出した木材を積み上げて乾燥させるわけですが、乾燥室で乾かす前に必ず天日干しにするそうです。
参加者からは「外だと雨が降るけど、大丈夫なんですか?」という良い質問が。確かに!
西野さんからは「木材を乾燥させるためには水分が必要なんです。」との回答。
切り出した木材を、いきなり乾燥室で乾かしてしまうと表面が乾いて硬化してしまい、木の中に水分が閉じ込められ、結果として後から変形する原因になるそうです。おもしろいな~
西野さんは本当に木が好きで、身の回りに少しでも木の製品を置いて触れられるようにすると良いのではというようなお話を最後にされていました。
木の家とか製品は本当に気持ちがいいですもんね。良い締め括りでした。
場所を移動して組木のお話
西野製材所で木材のお話を聞いた後は、場所を飛騨の匠文化館に移して組木のお話を聞きました。
こちらでは飛騨の匠文化会館の直井さんに組木や匠の技術などについてお話をしてもらいました。
印象に残ったのは、やはり組木のお話。
組木の技術は、今も建築物や家具を作るときに活かされています。
普通に考えれば実用的な技術である組木ですが、昔の人達は「謎かけ」を多く残しています。
有名なものが「千鳥格子(ちどりごうし)」です。
検索サイトの画像検索で「千鳥格子 飛騨」で検索してみてください。
木が編みこむように交互に組まれており、どのように組み立てたのかが一見してわかりません。
このようなものが飛騨だけではなく、日本各地の建造物に隠れているそうです。
直井さんは、元々大工をされていたそうで、観光名所となっている建築物を見に行くとついついこのような謎かけがどこかにないか探してしまうそうです(笑)
直井さんの案内で会館の中を歩き、展示物について詳しく説明してもらいました。
最後は参加者全員が直井さんに感想を伝え、組木の技術を使った製品のアイデア出しましたが、私は時間の都合で最後まで残ることができず、他の人達のお話は聞けませんでした。残念。
魅力的だった飛騨古川の町並み
これから台風の目になって飛騨を盛り上げて行きそうなヒダクマですが、正式なオープンは2016年の春。
また、そのときにもお邪魔しようと思ってます。今度は泊まりでも良いかな。
ヒダクマの所在地である岐阜県飛騨市(旧古川町)へは、今回初めて足を運びました。
お隣の高山市は観光地として有名で、自治体の努力もあって外国人観光客を呼び込むことに成功しています。
ヒダクマ秋祭りの日も高山市は観光客で賑わっていました。
一方の飛騨市は賑わっていたのはヒダクマ周辺ぐらいで、観光客の姿はほとんど見られません。
驚いたのは昔の町並みが非常に広範囲に残っていたところ。
今回は古川観光が目的では無く、時間も無くて散策できませんでしたが、もしかしたら高山よりも広い範囲で古い町並みが残っているかも。
地元の人としては観光客を多く呼び込んで経済を活性化させたいという気持ちもあるかもしれませんが、非常に閑静で観光地化されていない手付かずな感じがとても良い雰囲気でした。
これから観光客も増えていきそうですが、是非この佇まいや美観を損なわないようしてもらえると良いな。
次に行くときは町並みも楽しみたいです。来年の正式オープンが今から待ち遠しい!