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予想外に手こずったけど3Dプリント用のデータがついに完成!!あとは完成を待つのみ!!
さて随分と間が空いてしまいましたが、以前グラフィック社にお願いしていた3Dプリントの結果報告です!
実際にはグラフィックさんが素晴らしく迅速に対応してくれたので、かなり前に結果は出ていました。
結果をお伝えするかどうか迷っていましたが、今後3Dプリントサービスを利用する人も増えていくと思うので、サービスについて正しく理解してもらうための参考にしていただくためにお伝えすることにしました。
成果物に入った予期せぬ「スジ」
3Dプリントを依頼してから何日か後にグラフィックさんからお電話をいただきました。
3Dプリントはできたがスジのようなものが入ってしまったとのこと。
このような結果になることは予想できず、ウェブでも事前説明ができていなかったためキャンセルしてもらっても良いし、一旦納品物を送るので確認した上で判断してもらっても良いとのこと。とても良心的な対応です。
口頭の説明だけでは判断できなかったため、実際に完成品を送っていただけるようお願いしました。結果はこちらです。
どうでしょう?いわいとしては金属の質感が素晴らしく、存在感も出ていてとても好印象。
グラフィックさんがおっしゃっていたとおり、確かに表面にはくっきりとスジが付いています。
しかし3Dプリントの仕組みを考えれば、これぐらいはしょうがないだろうと感じました。
ただ今回は依頼主がいるため判断を仰ぎました。結果はNGでした。
これが千円や二千円でできるものなら、とりあえず今回はこれで良しということになったかもしれませんが、実際には数万円かかるものだったので受け入れられなかったのは致し方ないと思います。
3Dプリントへの期待と現実
3Dプリントは色々な素材やプリント方式がありますが、もっとも汎用的な方式は溶かした樹脂を少しずつ重ねていくものです。
積層ピッチ(重ねていく層の厚さ)によってもできあがりの滑らかさが違いますし、扱う素材によっても結果が異なります。
もちろん3Dプリンタの精度も重要です。
今回は金属でサイズも大きめということで前例は多くなかったようです。
またプリントをやり直したとしても、できあがりを制御するのは難しい(どのような結果になるか読めない)とのことでした。
グラフィックさんが使っているプリンタはかなり高額なものであると思いますが、それでも現状では仕上がりに限界があるようです。
いわいは、3DCGが趣味であったりするため、3Dプリンタに関しても、現在のように一般的に認知される前から知っていました。随分と精度も上がってきていると思いますが、まだまだ、3Dプリントの世界は黎明期であり、品質はこれからと考えています。
3DCGのフォーラムで聞いたお話ですが、3Dプリントの現物を見て「すごい!こんなに精度高いの!」と驚く人もいれば「え、この程度なの」という印象を持った人もいたとのこと。同じものを見ても、これだけの差があるわけです。
3Dプリントサービスの利用者が知っておくべきこと
紙の印刷では校正を行って本番での失敗を防ぎますが、3Dプリントの場合はそのようなことができません。
利用するサービスや素材の種類によっても仕上がりに違いがあり、初めて利用するときにでき上がりを想像することはとても難しいです。
ある程度の大きさのものを印刷しようと思うと結構いいお値段にもなるため、高い分期待値も上がり「こんなはずじゃなかった」ということにもなるでしょう。
このようなことから3Dプリントサービスを使う場合は、それほど費用のかからないサイズで発注してみて、品質を確認した上で本番利用することが無難と言えそうです。
3Dプリントのサービスはどんどん増えていて、とても興味深いものなので、いわいはこれからも利用していくつもりですが、失敗しないようにするためには色々と経験を積んでいく必要がありそうですね。