壊れた部品の再生は、3Dプリンタのもっとも実用的な使い方の1つ

カーテンリング(フックの受け側)が幾つか壊れてしまったので、CGソフトでデータを作って3Dプリントしました。壊れた部品の再生は、3Dプリンタのもっとも実用的な使い方の1つじゃないかと思います。

リング破損で部分的にフックできなかったカーテン

カーテンフックをかける側のリングが壊れたのをしばらく放置していたんですが、破損個数が増えてきてそのままにしておけない状況に。

右が壊れたリング。これではカーテンがかけられません。

カーテンリング

実際にリングを外してみたところ、単純な形状で、プラスチック素材が使われていることがわかりました。これなら3Dプリントで作れるかなと思い、検討してみることに。

カーテンリングを採寸して、CGソフトでモデリングしてテストプリント

ということで、リングを外してざっくりと採寸。それほど精度を問われるものでもないので、定規で測りました。

カーテンリング

採寸した情報を元にCGソフトでモデリング。単純な形状なので十数分で完了。

カーテンリング

これをstlという3Dプリント用のファイル形式で書き出し、3Dプリントのデータ作成ソフトでプリントの設定を調整。

3Dプリント用のデータ作成

作成したデータを3Dプリンタに持ち込み、まずは一個だけテストでプリント。

カーテンリング

左から3Dプリントで作成したリング、壊れていないリング、壊れたリング。実際にレールにも取り付けてみましたが問題なさそうだったので量産することに。

カーテンリング

カーテンリングを量産して、壊れたものと交換

3Dプリントのデータ作成ソフトでデータを複製し、量産開始。一個だけ台座から剥がれてしまってクシャクシャになりましたが他は問題なし。

カーテンリング

一度に多く作ると個別の形状は少し崩れたりしますが、カーテンリングは表立って見えるものではないのでよし。ただ、ちょっと作りすぎたかな(笑)これでまたリングが壊れても、気兼ねなく交換できます。

カーテンリング

リングの取り付け完了!ついでにカーテンも洗濯しました。

カーテンリング

壊れた部品の再生は、3Dプリントの実用的な使い方の1つ

3Dプリントは年々性能も上がり、最近では企業がプロトタイプだけでなく、製品の生産に使う事例も出てきました。一方、個人利用は、相変わらずフィギュアなど造形分野での利用が目立つような印象。

でも壊れたものを再生する用途って、とても地味だけど実用的なんですよね。ほんの一部の部品が欠損しただけで製品が使えなくなってしまうのを回避できるので、ものを長く使えるようになります。

一点物の作成にはCGやCADソフトなどが必要なので、そこに大きな壁はあるものの、いまは無料で高機能なCG・CADソフトもあるし、3Dプリントのサービスもあるのでプリンタも所有する必要はなし。その気になれば、今回ぐらいの部品は誰でも作れます。

家電製品は販売終了後も7年ぐらいは保守のための部品を保有しなくてはいけないという法律があったと思いますが、逆にそれ以後は企業側に義務はなく、ちょっとした部品の欠損によって買い替えが必要です。

もういい加減、壊れたら買い替えた方が経済が回ってよいなんて時代ではないので、企業が3Dプリントの技術を使って再生した部品を提供したり、再生可能な部品のデータを公開したりしてもいいんじゃないかと思ったりします。

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