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車の保険をダイレクト自動車保険のソニー損保に切り替えたところ、保険代が 2 万円も安くなりました。
ダイレクト自動車保険のことや比較検討の内容などをまとめたので参考にしてみてください。
Table of Contents
ダイレクト自動車保険とは
ダイレクト自動車保険は、インターネットなどで直接申し込みを行う自動車保険。従来型の保険会社には代理店があり、担当者が対面で販売を行っているため、顔が見える安心感があります。
一方でダイレクト自動車保険は代理店がないため事業所の固定費がかからず、人員も少なくできることから、従来型の保険よりも安価といわれています。
ネットが主戦場のダイレクト自動車保険は、ウェブサイトが非常に充実しているものが多く、テレビ CM なども頻繁に流れています。事業所を持たないことで節約できた費用を、ウェブサイトや広告・宣伝にあてているんでしょうね。
代理店を持たないダイレクト自動車保険は、営業が直接保険を販売することはないと思っていましたが、実際には提携企業が商品として扱っていることがあります。
乗換候補のダイレクト自動車保険を 3 社に絞り込む
ダイレクト自動車保険の一括見積もりサービスもありますが、引越屋の価格比較のように営業電話がしつこかったら嫌なので使いませんでした。
また自動車保険は安さだけではなく、事故対応などの品質が重要。しかし複数社を徹底的に調べまくったとしても、ネットの情報だけでは見極めが難しい部分もあるので、ざっと検索して次の 3 社に絞って検討しました。
こちらの 3 社に絞った理由は次のとおり。
- 新規契約で 10,000 円の値引きがある
- 外部企業の調査で一定の評価を受けている
- 企業としての信頼感
新規契約で 10,000 円の値引きがある
私がざっくりと調べた結果では、ネットからの新規契約で 10,000 円値引きという会社はそれほど多くはありませんでした。
まあ最終的には新規契約の割引の大小ではなく、支払総額が重要なわけですが、10,000 円という割引額は単純にわかりやすかったので条件の 1 つとしました。
外部企業の調査で一定の評価を受けている
選んだ 3 社は外部企業の調査で評価を得ていました。自社調査だと客観性に欠けるのではないかと考えてしまいますが、外部の調査結果ならきちんと評価しているのではないでしょうか(本当に公正な調査なのかとか、考え始めるときりがないので信じておきます笑)。
ソニー損保
- HDI-Japan:2016 年の問い合わせ窓口と Web サポートの格付けがいずれも三ツ星
SBI 損保
- HDI-Japan:Web サポート(オフィシャル・ホームページ)部門の格付けが 5 年連続で三ツ星
- オリコン日本顧客満足度ランキング:「保険料」の満足度 第1位
イーデザイン損保
- J.D. パワー:2016 年 自動車保険新規加入満足度<ダイレクト系保険会社部門 No.1
- オリコン日本顧客満足度調査:2015・2016 年 自動車保険 2 年連続 第1位
企業としての信頼感
ソニー損保、SBI 損保は、いずれも大企業のグループ会社。イーデザイン損保は東京海上グループで、こちらも大手です。
そもそも損保は中小企業が扱えるものではないのかもしれませんが、企業規模が大きくとも撤退はありえます。実際に情報収集していて、アメリカンホーム保険が保険の取り扱いを停止していたことがわかりました(既存顧客の引受先はソニー損保)。
突然保険が使えなくなることはないにしても、保険の内容はいずれ引受先の内容に変わるだろうから契約者としては再検討の必要があり、困りますよね。比較した 3 社は実績的にこういうことになる可能性は低いかなと。
現在の保険とダイレクト自動車保険 3 社の比較内容
現在の代理店型の保険は 3 年契約。6 月が満期で 3 年目の保険料は 52,620 円。一方、ダイレクト自動車保険各社で同等の条件で見積もったところ、次のような金額になりました。()内は現在の保険との差額です。
- ソニー損保:30,710 円(-21,910円)
- SBI 損保:29,130 円(-23,490円)
- イーデザイン損保:27,070円(-25,550円)
そして見積もりの主な内容は次のとおり。赤字表記(最後の 2 つ)の項目は費用が上がる要因になるものです。
- 運転者年齢条件は、各社とも一番上の年齢(26 〜 30 歳以上補償)
- ノンフリート等級は、一番上の 20 等級(事故有係数適用年数 0 年)
- ゴールド免許
- 自動車保険の証券を発行しない
- 保険の契約手続きをインターネットで行う
- 年間走行距離は 10,000km ぐらい
- 運転者限定なし
- 車両保険あり(自損や当て逃げは含めず)
車の事故率は年齢が高いほど低くなるため(高齢者は違うと思いますが)、保険適用年齢を設定できる最高年齢以上に限定することで保険料が下がります。また無事故年数を重ねていくとノンフリート等級が上がり、こちらも費用に影響があります。
ゴールド免許、保険証券を発行しない、手続きをネットで終わらせるなどということも割引ポイント。ダイレクト自動車保険の契約はネットだけと思っていましたが、電話や販売窓口でも契約を受け付けていました。その場合は割引が減ったりするんですね。
私はかなりの優良ドライバーで(笑)、事故率の低い年齢層ということもあって、割引率は高いです。このあたりは代理店型の保険でも優遇されるわけですが。
その他に金額が大きく変わるポイントは、年間走行距離、車両保険、弁護士特約の有無など(もちろん各項目で補償金額を大きくすれば、保険料は上がります)。まず年間走行距離に関しては、車に乗る時間が長いほど事故の確率は上がるわけで、距離が長ければ金額が上がるというのはわかります。
ちなみに現在の代理店型の自動車保険は、距離は関係なし。ダイレクト自動車保険も走行距離によって無制限に金額が上がるわけではなく、一定の距離以上は同じ金額。比較した 3 社に関して、この走行距離の区切りが異なっていました。
ダイレクト自動車保険は「保険料は走った分だけ」を売りにしている会社もありますが、車の利用頻度が極めて低い人しか恩恵を得られないという印象。
私は車の利用頻度が低く、走行距離も長くありませんが、それでも年間 10,000km ぐらいにはなります(まあ家族も利用していますしね)。比較したダイレクト自動車保険では、この距離は長い方になります。
車両保険は自損事故を含むものにすると各社とも保険料が数千円単位で上がります。なのでそれらは含めないものを選びました(従来からそうしていました)。
ダイレクト自動車保険をソニー損保に決めた理由
3 社で実際に見積もりをしてみたところ、イーデザイン損保がもっとも安く、一番高かったソニー損保との差は約 3,600 円でした。ソニー損保は翌年のネット割引が 5,000 円になるのに対して、他の 2 社は翌年以降も 1 万円の割引があります。
金額だけで比べたら、まず最初に外すのはソニー損保ですが、ここで気になったのが次の点です。
- 14 年連続売上 No.1
- 自社のウェブサイトで悪い評価も公表
- スマホアプリの提供
- 会員向け特典の充実
対応が横並びなら、より安いところに顧客が流れていきそうなものですが、実際にはソニー損保がダイレクト自動車保険で 14 年連続売上 No.1 という結果を残しています。様々な企業努力があるにせよ、14 年連続というのは並大抵のことでは成し遂げられません。
さらに好感が持てるのは悪い評価も自社サイトで公表しているところ。いまどきはネットの口コミを皆が調べるだろうし、ならば正直に出してしまおうと考えたとしても、手厳しい評価もすべて表に出すのは勇気がいることです。企業側もこれによって緊張感が生まれて、よい効果がありそう。
スマホアプリは必須ではないものの、車に関する様々な情報をまとめておけて便利そう。iPhone アプリの評価はあまりよくなかったんですが、評価人数が少なく(確認したときは 10 人)、あまりあてにらないので、自分で使ってみて判断します。
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大きく心を揺さぶられたのが特典の数々。ホテル、映画館、遊園地など提携している様々な施設が割引価格で利用できます。特に映画 500 円引きとかたまらん。複数の宿泊サービスを横断検索できる機能なども便利そう。
ソニー損保は株式会社リロクラブのクラブオフというサービスを利用して、会員にこのような特典を付与していることがわかりました。企業の福利厚生のようだなと思ったんですが、リロクラブは 9,300 社に福利厚生サービスを提供していることがわかりました(本記事執筆時の情報)。現在フリーランスの私としてはかなり付加価値が高いです。
このようなところに魅力を感じ、ソニー損保に申し込むことを決めた後で改めて契約内容を見直し、最終的な保険料は 32,590 円になりました。翌年以降は 37,590 円になりますが、それでも現在の保険よりも約 1.5 万円も安く、様々な特典もあるので十分かなと。
もっとも金額の高い会社を選んでしまうあたり、ちょっと考え方が変わっているかもしれませんが、ダイレクト自動車保険選びの参考になればと思います。保険の開始は 6 月後半からですが、早く特典を使って映画を見まくりたいです(笑)