資金調達だけではないクラウドファンディングの魅力

productimage

クラウドファンディングといえば資金集めの手段と考えている人も多いと思います。

しかしクラウドファンティングには、それ以外にも様々な活用法があります。

クラウドファンディングとは

クラウドファンディングは「クラウド(crowd)」と「ファンディング(funding)」を組み合わせた造語です。

IT用語でクラウドというと、雲を表す「cloud」を思い浮かべますが、クラウドファンディングの場合は群衆を意味する「crowd」になります。

ファンディングには資金調達という意味があり、クラウドファンディングとは「多くの人から資金を集める」ことを指していることがわかります。

少し前までは資金調達といえば、銀行などの金融機関や身近な人達からお金を借りることが一般的でした。

実績もなく、規模が小さい若い会社が大金を借りるのは容易ではありませんが、クラウドファンディングでは不特定多数の人から少しずつ資金援助をしてもらえるため、魅力あるプロジェクトなら大きな金額を集められる可能性があります。

海外のクラウドファンディングでは億単位、国内でも数千万を集めているプロジェクトも出てきています。

例えば私が購入したMaestroという3Dプリンタは、Makuakeというクラウドファンディングで2,700万円以上を集めて話題になりました。

あなたの夢が今、カタチになる。至高の3DプリンターMAESTRO 限定先行販売! | クラウドファンディング Makuake(マクアケ)

本プロジェクトでご支援いただきました分の3Dプリンター本体の商品発送は6月中に完了しております。 ※一部、部品に遅延が生じご迷惑をおかけいたしました。 今後は、こちらからご予約・ご購入いただくことが可能です。 http://www.maestro-3dp.com/ 最後になりましたが、皆様のご支援に社員一同あらためて感謝しております! インタービジネスブリッジ合同会社 …

クラウドファンディングには、目標金額を達成した場合には全額を得られ、未達成なら1円も得られない「All or Nothing型」と、目標金額を達成できなくても何割かの資金が得られる「All in型」があります。

プロジェクトが成功したときは、クラウドファンディングサービスの提供会社に手数料を支払います。私が知る限り、日本では5〜20%程度の手数料となっています。

マーケティングへの活用

クラウドファンティングは、マーケティングにも活用できます。

例えば新しいプロダクトを開発する場合は、いわゆる5W1H(何を、いつ、誰に、どこで、なぜ、どのように)を考慮します。

しかし実際に市場に出してみなければ、想定していた層に響くかどうかはわかりません。

このような場合、クラウドファンティングでプロジェクトを公開すると、SNSなどでどのような人達が反応しているかがわかります。

またプロジェクト成功後は、プロダクトの配送先リストを見れば出資者の居住地域や性別などの情報が得られます。

クラウドファンティングの結果を踏まえて、プロダクトを正式販売するときには訴求する対象を変更できます。

ターゲットが変われば、宣伝手法や広告媒体なども変わるため、対象の絞り込みは非常に重要です。

製品に対する要望や不満があれば、機能追加や改良も可能になります。

プロジェクトが成功せず、あまりにも不評だった場合にはプロダクトを販売するかどうかという判断材料にできます。

ウェブ上での広告・宣伝効果

クラウドファンディングでは、サービス提供各社は自社が持つオンラインメディアやSNSを通じて情報を拡散します。

例えば無名の誰かが考えたプロダクトを売りだそうとしても、多額の広告・宣伝費を使わなければ、なかなか多くの人に知ってもらうことはできません。

仮に多くの人が知ってくれたとしても、知名度がなければ信用してもらいにくいものです。

クラウドファンディングを利用すれば、多くの人達にプロダクトを知ってもらえる機会が得られます。

またクラウドファンディングは若い事業者が新しい提案を行う場として理解が得られており、知名度がなくても受け入れてもらいやすい土壌があります。

ただし国内のクラウドファンディング利用者は年々増加しており、全てのプロジェクトがサービス提供会社に手厚く宣伝してもらえるわけではありません。

日本の主要クラウドファンディング 累計支援額 月次推移 (積み上げグラフ)

利用者側が周りの人達に支援を呼びかけたり、ある程度の広告費を投じたりして出資者を増やすなど、自助努力によってプロジェクトを盛り上げる必要があります。

クラウドファンディングサービス提供会社は、プロジェクトが成功した場合の手数料が収益になります。

より多額の支援金を集めているプロジェクトや、盛り上がっているプロジェクトの応援に力を入れるのはビジネスとして当然のことです。

クラウドファンディング後の販路確保

クラウドファンディングは資金調達やマーケティングなどを行うための手段であり、クラウドファンディングを行うこと自体が目的ではありません。

プロダクトであれば、クラウドファンディング終了後が本番で、その後継続的に販売を行っていかねばなりません。

プロジェクトを成功させられれば、クラウドファンディングはプロジェクト終了後も力になってくれる可能性が高いです。

例えば大きな成功を収めれば、プロジェクト終了後も成功事例としてクラウドファンディングのウェブサイトに継続的に掲載される可能性があり、露出の機会が得られます。

クラウドファンディングサービス提供会社によっては、ショップ機能も持っており、そこからプロダクトの販売もできます。

販売店でプロダクトを取り扱ってもらえるよう交渉するときも、クラウドファンディングでの成功実績が説得力につながります。

売れるかどうかがわからないものを、いきなり取り扱ってくれる可能性は低いと考えられますが、「目標額の300%を達成してプロジェクトが成功した」「関東圏での売上が8割で、うち男性が6割」など、具体的な情報を伝えれば、検討しやすくなります。

クラウドファンディングにはこのような様々な利点があり、特に小規模事業者にとっては強い味方になってくれます。賢く利用したいものですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です