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以前、データファームさんからの依頼で「ペーパーヘッド」というものを作りました。ご存知ない方は過去記事をご覧ください。
ペーパーヘッド(顔のかぶりもの)がついに完成!!リアルで怖いぞ!!
前回は紙製でしたが、今回は強度が増したダンボール製のヘッドを作りました!
アイデアと経験で課題解決!
こちらが前回の作品。
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今回の作品はこちら。見た目上はほとんど変わりませんが、中身はダンボールです。
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前回の納品時、データファームさんからは見た目は申し分ないが強度が弱いとのご指摘がありました。
写真のような顔をダンボールの上に直接描くのは難しいため印刷が必要になりますが、市販のインクジェットプリンタでは厚みの問題でダンボールには直接印刷できません。
また、業務用の印刷機でダンボール上に直接印刷しても、いつも使っているレーザーカッターで印刷した形通りに切ることができません。(もっと、お高いレーザーカッターならできるそうですw)
最初にペーパーヘッドを作ったときは解決策が浮かばず、できるだけ厚い紙を選んで、インクジェットプリンタで印刷。ペーパークラフトとして仕上げました。
その後、シール用紙を使えば良いのでは!?というアイデアが浮かび、今回のダンボールヘッド制作となりました。
前回のデータを調整してダンボールヘッド制作
CGデータは前回制作したものを生かしつつ、展開図を作るときに一手間加えました。
こちらが前回作った展開図。A4サイズに合わせて展開してあり、ペーパークラフトのため、のりしろがあります。
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今回はダンボール作品として作るため、いつものレーザーカッターを使って切ります。そのため、用紙サイズは600mm x 300mmに設定しており、のりしろもありません。
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用紙サイズが大きく、部品を前回ほど細かくする必要が無いため、展開したときの部品の形を変えています。これによって組み上げる労力を軽減できると同時に強度も上げられます。
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レーザーカッター用のサイズではインクジェットプリンタには収まらないため、シールの方は前回の展開図からのりしろを削除したものをA4で印刷することに。こんな感じ。
ダンボールヘッドは、いつものダンボールアートと同じく、裏側からグルーガンで接着して組み立てました。
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中身はこんな感じになっております。
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ここに先ほどのシールをペタペタと貼っていきます。
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だんだん、完成に近づいております。
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シールを剥がしたあとは紙の山。
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完成!!
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ト・モ・ダ・チ
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無事、試着も終わったところで梱包!
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今回の手法は全てのダンボールアートに応用可能です。これまで着色といえば、スプレーや絵の具を使っていました。
それらの手法は大きな面を塗れたり、手作りの風合いを出せるといった別の利点があります。シールを貼るという方法は、新たな選択肢になりました。こんな感じで徐々に表現の幅が広がっていくと良いかな。
ちなみにシールは前回と同様にすべてハサミで手切りしましたが、silhouette CAMEOというカッティングマシンを使えば自動で切れます。
CAMEOは前回テストに失敗して導入を見送りましたが、その後の情報で解決策がありそうだったので、いずれは導入できるといいかな〜と思ったりしております。
データファームさん、前回のペーパーヘッドと合わせて、こちらのダンボールヘッドもご活用くださいね!
ダンボールアート記事のまとめはこちら!
ダンボールアートまとめ