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からの依頼で、同社が発行する「耕Life(こうらいふ)」というフリーペーパー専用のマガジンラックをダンボールで作成しました。詳しくは前回の記事をご覧ください。
日本タウン誌・フリーペーパー大賞で受賞「耕Life(こうらいふ)」のマガジンラックを作りました!!
今回はマガジンラックの作り方についてお伝えします。
サイズ調整が難しかったマガジンラック
まず、デザインに関するご要望を簡単な絵と言葉でいただきました。「自然っぽいイメージ」が良いとのこと。
耕Lifeのことは以前から知っていて、私が持つイメージは「自然や大地の恵み」「恵みを享受して豊かに暮らす人達」「喜び」「笑顔」「感謝」というものだったので、それを思い浮かべてデザインを考え、CGで作ったものを確認していただきました。
何度かやりとりを行いながらデザインを固めて行きましたが、こいけやさんがデザイン事務所ということで修正のご指示も非常に的確でやりとりも円滑そのもの。大変助かりました。
できあがったCGイメージは、次の通りです。山、雲、空、太陽を形にしています。冊子が入る部分はダンボールの地色をそのまま残し、土や田畑をイメージしました。
実物は水彩絵の具で着彩を行うので手作り感が出るということをお伝えしたところ、むしろ、それを喜んでいただけました。
ムラなく綺麗に塗るためにはスプレーが必要になりますが、手作りの風合いを受け入れていただける場合は水彩絵の具にしています。
CGデータの方でOKをいただいてからは、展開図を作成して、レーザーカッターでダンボールの切り出しというのがいつもの手順ですが、その前にCGデータの微調整を行いました。
今回使うのは、1.5mmのダンボール。ダンボールを折ったり、重ね合わせたときにズレが出ないようにミリ単位でサイズを微調整しました。
いつもどおり、エランズクラフトさんでレーザーカッターを使ってダンボールをカット。こちらが、切り出したロゴ。
ロゴのデータは、こいけやさんからご提供いただきましたが、拝見してわかったのは文字の輪郭が非常に細かく波状になっていること。手切りでは絶対に無理ですが、レーザーカッターによって、いただいたデータどおりに切り抜けました。
葉っぱの部分を緑色に塗ります。
ロゴを重ねて…
文字の黒い部分を型枠に入れたまま着彩。
型を抜いたら、ロゴ部分が完成!写真だとわかりにくいかもしれませんが、立体感が出ていて、とても良い感じになりました。
他の部品も同じように塗っていきます。
雲・空・太陽。
と、このように書いていくと、何の問題も無く完成に向かって進んできたように見えますが、実はちょっとした失敗がありました。
サイズを考慮してデータを作ったはずでしたが、レーザーカッターで切った部品を仮組みして、耕Lifeと同じ、B5サイズのチラシを入れてみたところ、幅が狭すぎるのです。
データのサイズを102%に修正したところ、ちょうど良いサイズになったので、もう一度、レーザーカッターで部品を切り直しました。
B5サイズの冊子が入ることは最初からわかっていましたが、遊びが足りませんでした。今回のように実用品として使う場合は、しっかりとゆとりを作らなければいけないと学びました。
実際に耕Lifeを入れたときに、サイズが合わなかったということがあってはいけないので、納品前に数冊送っていただき、確認をしました。ご協力ありがとうございました。
こちらが完成品です!!左上には、耕Lifeの説明が書いてありますが、こちらはシールに印刷したものを切り、ダンボールに貼りました。
TAKE FREEの文字は、手書き希望とのことでしたので、私が白いペンで手書きしました。
冊子の見やすさや取り出しやすさを考えて、背の部分は少しだけ後ろに傾いています。
こいけやさんから送っていただいた耕ライフを入れて最終確認。ちゃんと収まって安心しました。
これまで作ってきたダンボールアートとは異なり、実用品ということで、色々と学びがありました。
ご依頼をいただいたこいけやクリエイトさんには、改めて御礼申し上げます。ありがとうございました!!