記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
2014年の年末、名古屋のコワーキングスペース、マイカフェにお邪魔した際、偶然、ごりゅごさんが朝日新聞の取材を受けている場に遭遇しました。その取材を担当されていた方が「5アンペア生活をやってみた」の著者でもある斎藤さんでした。
震災のあった3.11に福島で被災されたことをきっかけに5アンペア生活へ
斎藤さんの本が面白いというお話をごりゅごさんから聞いて私も読んでみました。知っている人も多いと思いますが、普段使っている電気は電力会社との契約時にアンペア数というのを決めています。アンペア数が大きければ同時に多くの電化製品を使えますが、基本料金も高くなります。
誰でも一度ぐらいは電化製品を一度に使いすぎてブレーカーが飛び、家の中が真っ暗になってしまった経験があるんじゃないかと思いますが、アンペア数の大小によってその限界値が変わるわけです。斎藤さんはこれを「5アンペア」の契約にしました。もう電化製品なんかわずかしか使えません。そもそも5アンペアなどという契約はかなり特殊らしく、電力会社でも戸惑ってしまうようなものらしい。
なぜそんな極端なことをしたのかは本書に詳しく書かれているわけですが、きっかけは3.11の震災でした。震災が発生した当時、斎藤さんは福島に勤務されていたそうです。被災時の生々しい様子が本書から伝わってきます。
津波によって破壊され、人間の手に負えなくなった原発。一方で電気を消費し続ける首都東京。極めつけは当時の野田首相が伝えた「国民のための原発再稼働」のメッセージ。普段は穏やかという斎藤さんも怒りを覚え、出した結論が電気を大量消費する生活との決別でした。
その後5アンペアという最小の契約でどのように工夫して生活していくかが、本書の見所でした。興味のある方は、ぜひ読んでみてください。
色々な無駄を見直すきっかけになった
斎藤さんは市販の計測器を使って、電化製品の電力消費量を調べたそうです。結果としてわかったのは、わずかでも常に電力を消費し続ける冷蔵庫がもっとも電力食いだったとのこと。また一般的な掃除機は強弱の切り替えができますが、こちらは弱で利用することで電力消費がかなり違うとか、なるほどと思わされる情報がいっぱい。
うちには冷蔵庫が2台ありましたが、状態の良いものが余っているから使っていただけで別に1台でも問題はありませんでした。テレビもあまり見ないのに複数台あったりしました。それほど見ないにも関わらずコンセントにはつながりっぱなし。同様にDVDプレイヤーやVHSのビデオデッキなどの休眠中にもかかわらず、わずかながらも電力を消費している機器が。
冷蔵庫は友達にもらってもらい、テレビは実家で欲しいと言われて送りました。またDVDプレイヤーなどはリサイクルショップへ。掃除機も当たり前のように強で使っていましたが、弱でもちゃんと吸引力があることがわかり、吸い取りにくい場所などを除いて弱で使うように。
普段目につく埃はほうきとちりとりで掃除したり、極力、灯油代を抑えるために部屋の中でも上着を着たり、昼間なら太陽光を入れたりして、できるだけファンヒーターを使わないようにとかしています。炊飯器も割と電力食いらしいので、できるだけガスコンロで石窯を使ってご飯を炊くようにしています。
石窯炊きのご飯は超美味しいので、電気代節約よりも美味しいからやってる感があります(笑)とまあこんな節約を家族に押し付けると家庭不和にもつながりかねないので、今のところは自分一人で節約を心がけています。
少しぐらいは効果出ているのかな〜と思って、中部電力の利用者向けページ「カテエネ」を見たところ、ちょうど2015年の3月2日に利用者向けのページがリニューアルされていました。平成25年以降の電気利用実績(利用料金や電力消費量)が確認できるようになっていて、昨年対比で電力消費がどのように変わっているかのグラフとかも見ることができます。
今のところ少しだけ電力消費が減っているように見えるけど、まあ誤差の範囲かな…ちなみに現在は50アンペアの契約になっていて、基本料金は1,404円でした。これを40アンペアにすると、基本料金は1,123.20円。年間3,369.6円の料金差があります。
多分40アンペアでも問題ないような気がするので、これは見直そうかと思いました。こんな具合に多くのことを見直すきっかけになりました。斎藤さんのような5アンペア生活はできないけど、これからも無理のない範囲で色々な無駄を見直して行こうと思ってます。
きっかけを与えてくれた斎藤さん、ありがとうございました!