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基本的にダンボールアートには色を塗りませんが、今年いただいたテレビ局とディズニーの案件では、色付きというご指定をいただき、着彩しました。
必要に迫られて、ラッカースプレーで対応しましたが、何かもっと良いものはないかと試してみたところ、アクリル絵の具が理想的だったので、これからは、ダンボールアートの着彩に利用したいと思ってます!
ラッカースプレーは体に悪い
ラッカースプレーの良い点は、耐水性や綺麗に色が付けられるというところ。ラッカースプレーは、塗料とガスがスプレー缶に封入されていて、霧のように細かな塗料が出てきます。
少し距離を離して、薄く塗り重ねることによって、ムラ無く、綺麗に色を塗ることができます。しかし、いただけない点が幾つかあります。
一番気になるのが、体に悪いというところ。化学物質の塊のような塗料を霧状にして撒くわけで、体がそれを吸い込みます。
最初はマスクもしないで塗装していましたが、トーマスを作った時にマスクをしたところ、すごい量の塗料がフィルターに付着していました。
これが、その写真。これ、全部吸ってたのか…無知って罪ね…
確かに、塗装をしていると、ガレージの隣にあるワンコの小屋にまで塗料が舞って届いてしまい、ワンコが鼻水を出しながら逃げてしまってました。ごめんよ、ワンコ。
そんな状況なので、当然、室内では使えないし、多用したら、ご近所にも迷惑。他にも、塗料は一缶500〜600円とコスト高。
何かこれに変わる良いものが無いかと考え、何年か前に水彩画で使ったアクリル絵の具を押入れから引っ張り出してみました。
アクリル絵の具は理想的な画材だった!!
ダンボールは水に弱いので、水彩絵の具なんて無理だろうと思ってましたが、とりあえず、試してみることに。
こちらが、そのアクリル絵の具。アクリラガッシュというのは、商品名になるのかな。
端材に塗ってみたところ。ダンボールが水分で柔らかくなって、反ったり、しわになったりするかと思ったら、まったく、そんな変形はしませんでした。
ということで、もう少し大きなものを着彩。うん、いい感じ!!
ラッカースプレーは、広範囲に対して、均一に塗ることができます。しかし、綺麗すぎる点や、発色の良さなどもあって、冷たい感じが否めません。
車のようなちゃんとした製品であれば、このような点が要求されると思いますが、手作りのダンボールアートとの相性は、あまり良くない感じがするんですよね。
一方、アクリル絵の具は、筆で塗った場合、塗りムラが出てきます。そう目立つものではありませんが、手作りの風合いが出ます。
また、テカテカとした光沢のない落ち着いた色合いとなるため、温かみがあって、ダンボールの良さがそのまま残せます。室内で扱えるのも、嬉しいところ。
絵の具なので、自分で混ぜて、好きな色を作れます。好みの微妙な色合いを自分で作れるのは、とても嬉しいところ。
納品までのカウントダウン!!ダンボールロボットの塗装がついに完了!!
まだ、試していませんが、エアスプレーという道具を使えば、水で溶いた大量の絵の具を、ラッカースプレーのように噴霧することもできます。
ただ、さすがに、広い面に、大きな筆で塗っていたら、反ってしまいましたw これ、おそらく、何回も塗り重ねていたので、水分で反ったんだと思います。スプレーで一気に塗って、乾燥させれば、ここまではそらなかったかも。
こちらは、トーマスの補修完了時の写真。煙突と顔を出すあたりのパーツを作り直し、黒のアクリル絵の具で塗っています。
ダンボールアートは、ダンボールそのものの温かみが良さの一つだと思っているので、基本的には、色は多用するつもりはありません。
でも、要所でワンポイントのような形で使うことで、作品全体の雰囲気を、ギュッと引き締めたりできると思うので、そんな感じで使っていけると良いな〜と思ってます!