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蜜ロウワックスを塗りこんで数日寝かせた木製天板に鉄脚取り付け用の穴をあけて鬼目ナットを埋め込みます。まっさらな天板に最初の穴をあけるのはとても緊張しましたが、一個目の穴をあけたら段々と慣れていきました。
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木製天板に鉄脚を取り付けるための2つの方法
木製天板に鉄脚を取り付けるには次の2つの方法があります。
- 木ネジ(金属製のネジ)で鉄脚を直接固定する
- 天板に鬼目ナットを取り付け、ボルトで固定する
木ネジを使って鉄脚を直接天板に取り付ける場合、位置決めして、ネジ止めをするだけ。ただし木ネジで取り付ける場合は基本的に鉄脚の脱着を想定していないので、取り付けたらそのまま。(脱着を繰り返すとネジ穴が緩んでしまう)
鬼目ナット(ボルトを入れる穴になる金属部品)を使う場合、天板に穴をあけて鬼目ナットを埋め込む必要があり、木ネジ止めと比べてひと手間かかりますが、鉄脚を脱着できるようなるため、模様替えや引っ越しの際に便利。
今回は後者の鬼目ナットを使う方法を選びました。
木製天板に穴をあけるために位置決めして、しるし付け
木製天板に続いて届いた、かなでものの鉄脚。1脚の重さが5.4kgなので、今回は全部合わせると20kg超えとまあまあの重量。鉄脚を梱包していたダンボールの外装がヨレヨレだったので心配になりましたが、プチプチくん(エアクッション)できちんと梱包されていて中身の製品に問題はありませんでした。
かなでものの鉄脚(スクエア)は2脚1セットで送料・税込19,800円と安くはありませんが、溶接や塗装が美しく、相応の品質です。かなでものを選んだ理由はまた後日書きます。
天板のサイズ(1000 x 750 mm)に対して鉄脚上面の長辺は650mmだったので、前後に各50mmの間隔をあけると前後位置はちょうど真ん中になります。横方向は、内側に30mmの位置にしました。マルトクで天板を注文するときに反り止めをしなかったのは、左右の鉄脚がその代わりになりそうだったため。これは前回も紹介したWork Anywhereというブログの記事に書かれていました。今回の天板は1000mmとそれほど幅広ではなく、がっちりとしたスクエアの鉄脚を取り付ければ、確かに十分な反り止め効果が得られそうです。
取り付け位置を決めたら、天板にしるしをつけていきます。最初はステンレス定規を2つ使って位置決めしようとしたんですが…端の部分が面取りされているのでとても測りにくい。ぐぬぬ…
しょうがないので近所のホームセンターで安価な差し金を購入。もしかしたら100均にもあるかも。
無事、しるしをつけられました。
しるしは付けたけど、最後は鉄脚を天板に載せて現物合わせ。鬼目ナットの取り付け位置も、天板に鉄脚を載せた状態で穴の位置に鉛筆で丸を書き、中心位置にドリルの先端で跡を付けました。ボルトを取り付ける穴の直径に対して、鉄脚側の穴の直径の方が大きいので、実際には少しぐらいのズレがあっても問題はありません。
かなでもののボルトに合う鬼目ナットを購入
かなでものの鉄脚には、木ネジとボルトが付いています。ボルトはかなでものが販売している天板用。天板と鉄脚のセット商品を購入すれば、ボルトで鉄脚を取り付けるだけでデスクが完成。かなでもののウェブサイトを見ると、同社の天板には鬼目ナットが埋め込まれていることがわかります。
付属のボルトを捨ててしまうのはもったいないため(FAQを見たところ、鉄脚はパッケージ商品化されており、木ネジやボルトを添付しないでもらうことはできないようでした)、そのボルトに合う鬼目ナットを探すことに。そのためには付属のボルトの仕様を知る必要があり、かなでものに問い合わせたところ「太さM6、長さL20、ピッチ1 (mm)」との回答をいただきました(注:仕様は変わる可能性があります。情報は問い合わせ時点のものです。)。
ボルトの太さと長さ(ヘッドではなく細長い部分)は、どの部分かすぐにわかると思います。重要なのが「ピッチ」です。これは「ネジ山の距離」を指します。ボルトとナットのピッチが異なると取り付けられません。鬼目ナット販売元のムラコシに問い合わせて、ピッチが1mmであることを確認して購入しました。
このときにサポートの方にL20のボルトに対する鬼目ナットの長さは何mmがよいのかを質問したところ「答えられない」との回答。ボルトとの固定に必要な最低限の深さを超えたら、それ以上の長さは何mmでもよいようで、メーカー推奨値のようなものはないとのことでした。
今回の天板は厚さ30mmで、ボルトの長さは20mmです。仮に鬼目ナットもボルトと同じく20mmにすると、それが埋め込めるだけの深さの穴をあける必要があります。うまく埋め込めずに穴を深堀りしていたら貫通ということは避けたいので、鬼目ナットは16mmを選びました。当然ながらピッタリ。
鬼目ナットの底面は穴があいているので、ボルトの方が長くても突き抜けるだけなので問題はなし。実際にはボルトと鬼目ナットの間には鉄脚とワッシャー(バネ状のものと平らなもの)が挟まるので、16mmの穴をボルトが超えることはなさそうでした。
ちなみに今回の鬼目ナットは「ツバあり」ですが、「ツバなし」もあります。ツバありなら、埋め込みの際にツバがストッパーになり、すべての鬼目ナットを均一な深さに埋め込めると考えてツバありを選びました。
端材で穴あけと鬼目ナット取り付けの練習
まっさらの天板に穴をあけるのは初めて。いきなり本番は怖いので端材で練習します。購入していたクラフトハンドルに9mmのドリルビットを取り付けて、穴あけ。
天板を貫通してしまわないよう、ドリルビットの先端から2cmの位置にテープでしるし付け。
ドリルを垂直に立て、テープ位置よりも深く掘らないように注意して穴あけしていきます。
次に鬼目ナットを六角レンチで取り付け。練習と不良品があったときの予備用として、少し余分に購入しました。六角レンチを持っていない人は購入しましょう。
問題なく、きれいに取り付けられました。
木製天板に穴をあけて鬼目ナットを埋め込む
練習を経て、いよいよ本番。天板に穴をあけていきます。天板に対してドリルが垂直になっていることを何度も確認しながら慎重に穴あけ。穴を幾つかあけるたびに鉄脚を載せ、穴の位置が大きくずれないよう細心の注意を払って作業。計32個の穴あけは、まあまあしんどかったです…
穴をあけたら鬼目ナットの埋め込み。
外れ防止のために鬼目ナットの周囲に木工用ボンド(速乾タイプ)を塗り、六角レンチで埋め込んでいきます。こちらも斜めにならないように注意。外周にボンドを塗った状態で鬼目ナットを回したところ、うまいこと全体にボンドが絡みながら穴の中に入っていきました。はみ出したときのために拭き取り用の湿らせた布を用意していましたがほぼ出番なし。
32個の鬼目ナットを取り付け完了!
中々うまく取り付けられたのではないかと思います(自画自賛)。
鬼目ナットの取り付けも無事に終わったので、ここからは楽しい工程。鉄脚を取り付けた天板にヤスリがけを行い、蜜ロウワックスを重ね塗りします。次回はいよいよDIY机の完成です!