映画ジョーカーは晴れた日の昼に見よう(ネタバレなし)

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話題になっている映画ジョーカーを見てきました。ホアキン・フェニックスの鬼気迫る演技に引き込まれてしまう作品です。

なぜジョーカーを見たくなったのか

ジョーカーはバットマン映画にたびたび登場する人気の悪役。ジャック・ニコルソンなど名優が演じてきたジョーカーですが、過去もっとも印象深いのはダークナイトでヒース・レジャーが演じたジョーカーと答える人は多いでしょう。

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それまではヒーロー映画の色合いが強かったバットマンに、現実的で暗い世界観を持ち込んだクリストファー・ノーラン監督。三部作の第二弾でヒース・レジャーが演じたジョーカーは、狂気に満ちた強烈な印象を残しました。

これ以上、刺激の強いジョーカーはもう出てこないかと思っていましたが、ホアキン・フェニックス演じるジョーカーのトレイラーを見て、その考えが一転。ヒースと同じく、陰鬱な雰囲気を宿したホアキンのジョーカーを見たいと思いました。

同一人物とは思えないほどの変貌ぶりだったホアキン

ホアキン・フェニックスといえば、映画グラディエーターで演じた傲慢な皇帝が記憶に残っています。肉付きのよい、ガッチリとした印象です。

グラディエーターは20年前の映画なので、現在は年齢を重ねているとはいえ、ジョーカーのホアキンはバレエダンサーのように骨と皮だけのような激ヤセっぷりで、役作りの凄まじさを伺わせます。

現実社会の負の側面を投影するゴッサムシティ

ホアキンが演じるのは心優しきアーサー(後のジョーカー)。しかし貧困家庭で育った彼は、その境遇から逃れられず、苦悩します。

ジョーカーを見ていて、カンヌでパルムドールを受賞したケン・ローチ監督の「わたしは、ダニエル・ブレイク」という映画を思い出しました。

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懸命に生きようとするシングルマザーのケイティと、心臓病で仕事が困難になった独り身の老人ダニエル。人情味あふれるダニエルは、誰にも頼れない子連れのケイティに優しく接しますが、公的機関から冷遇されて次第に追い詰められていきます。

ジョーカーはアメコミが原作ですが、映画は貧富の格差や貧困問題など、現実の社会問題を深く投影している部分があり、単なるヒーロー映画のスピンオフとは考えられません。監督はそのようなメッセージも込めたのではないでしょうか。

闇が深い映画ジョーカーは晴れた日の昼に見よう

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ホアキン演じるジョーカーの圧倒的な存在感が必見なわけですが、心優しきアーサーが闇落ちしていくという非常に暗いお話なので、メンタルが弱っているときに見るのはお勧めしません。

劇場では映画の暗い雰囲気に浸りつつ、外に出たら明るく現実世界に戻れるように晴れた日に見に行くとよいですよ。