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記事公開時、WD REDの保証期間が5年と書きましたが、3年の誤りでした。申し訳ありません。RED PROは、5年保証です。
バックアップ環境について調べるうちに、多くの知り合いから「NAS用のハードディスクはWDのREDがよい」という情報を得ました。
実際に使っていて一度も壊れていないというお話も聞いているのですが、NAS用にディスクを購入するならWDのREDが最強というのは本当なのでしょうか。
用途別に様々な種類のハードディスクを提供するWD(ウェスタンデジタル)
普段、ハードディスクを気にすることなどありませんが、NASのことを調べるうちにWD(ウェスタンデジタル)のREDがよいということをよく耳にするようになりました。
WDはハードディスク製造の大手。調べたところ、用途に応じて次のようにハードディスク製品を種類分けしていました。
- GOLD:エンタープライズ向け、最大14TB、5年保証
- BLACK:プロ向け、最大6TB、5年保証
- RED:NAS用、最大12TB、3年
5年保証(追記:RED PROは5年保証) - PURPLE:監視システム用、最大12TB、3年保証
- BLUE:一般向け、最大6TB、2年保証
GOLDは、サーバのように24時間フル稼働という状況を想定しているようなのでここまでは必要なしかなと。
BLACKは、ディスクの回転数が7200rpmとなっていて、読み書きの速さを問われるワークステーションやゲーム機などが対象のようですが、今回はNAS用なのでそこまでの性能は不要。
もちろん、NAS用途でも頻繁にデータにアクセスしてディスクの読み書きが発生するような使い方なら検討の余地ありです。
となると、今回はRED、PURPLE、BLUEが選択肢になりそう。Amazonで4TBの製品の価格を確認したところ、ざっくりと次のようになっていました。
- GOLD:2.1万円
- BLACK:2万円
- RED:1.5万円
- PURPLE:1.2万円
- BLUE:9千円
ハードディスクの耐久性、対障害性について
前職のレンタルサーバ会社では何千台というサーバを運用していて、ハードディスクは24時間稼働し続けています。そのような職場で、たまに聞いたのがハードディスクの不良ロットの情報。
メーカーがある時期に製造したハードディスクに関して、壊れる恐れがあるというのような情報が公表されるのです。そうなると該当のディスクを搭載したサーバを調べ、交換を行っていくことになります。
ハードディスクは稼働から何年を過ぎると障害が起こりやすいなどという話もありますが、稼働時間と障害発生率に相関関係はなかったという調査結果を目にしたことがありました。
うろ覚えですが、確か「クラウドを支える技術」という書籍にそのことが書かれていたと思います。世界トップレベルのサーバ稼働台数を誇るGoogleの調査結果だったかと(間違ってたらごめんなさい)。
実際、非常に古いサーバが安定稼働し続けていることもあれば、その後に導入したサーバのディスクが壊れる場合もありました。
そのような経験や知識から、高耐久性が売りのハードディスクでもすぐに壊れる可能性があるし、安価なディスクでも長持ちすることがあると考えています。
耐久性より、保証期間からREDがよさそう
じゃあ何を基準にハードディスクを選べばよいかということですが、私の結論は保証期間です。
REDの保証期間は3年 5年、PURPLEは3年、BLUEは2年です。NASに最適化されているかどうかに関係なく、より長期に渡って保証が得られるREDが一番よいと思います。
REDとBLUEで比較した場合、数千円の価格差で保証期間に倍以上の差が出るわけですし。 4TBのディスク2台で3万円はまあまあな金額ですが、それだけの容量があればしばらくは持つと思うので歯を食いしばって頑張ります(笑)