被災者・被災地域に迷惑をかけず、災害ボランティアに参加する方法

ボランティア活動の装備

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災害復旧支援のため、 ボランティアに参加したい人も多いと思いますが、正しく準備をしないと被災者や被災地域に迷惑をかけてしまう可能性があります。

そうならないために、正しいボランティアへの参加方法、装備などについてお伝えします。

まずは社会福祉協議会のウェブサイトを確認

ボランティアに参加したい人が一番最初に行うべきことは、全国社会福祉協議会のウェブサイトを確認することです。


参考
全国社会福祉協議会

全国社会福祉協議会のウェブサイトでは、各都道府県や市町村に設置されている社会福祉協議会の連絡先や、各社会福祉協議会が募集しているボランティア情報などが確認できます。

まず確認すべき情報は次のとおりです。

  • もよりの地域のボランティア募集情報
  • ボランティアに参加するために必要な装備

本記事を書いている2018年7月現在、社会福祉協議会ウェブサイトには、同月に発生した平成30年豪雨災害の情報をまとめたページが掲載されています。

まとめページでは災害ボランティア情報が確認でき、注意事項なども確認可能です。もっとも近い被災地域、被災状況などを事前に確認しておくことで、より適切な支援ができます。

災害ボランティア参加のために高速道路を使った場合、無料になることもあるようなので、遠方から参加するときはあらかじめ確認しておくとよさそうです。

ボランティア活動保険への加入

被災地域では、ボランティア活動中に事故や怪我が起こる可能性があります。そんなときに役立つのが「ボランティア活動保険」です。

ボランティア活動保険は、300〜500円程度で加入でき、次のような補償が得られます。

  • ボランティア活動中の怪我
  • ボランティア活動中に誤って怪我をさせてしまった場合
  • ボランティア活動へ向かう途中の交通事故(加入者のみ)
  • ボランティア活動中に食べたものが原因の食中毒
  • ボランティア活動中の器物破損

私が岐阜県関市の災害ボランティアに参加したときは、前日にもよりの社会福祉協議会で加入手続きを行いました。

ボランティア当日は最高気温が38℃と報じられるほどの猛暑で、山深いボランティア現場でも滝のような汗が止まらない状況。
ボランティア活動の現場

前日にはボランティア活動中の方が1人、熱中症により救急車で搬送されたとのことでしたが、保険に加入していれば補償されるのではないかと思います。

災害ボランティア参加時は、このような万が一の状況への備えとしてボランティア活動保険への加入は必須です。

ボランティア活動受付場所で、活動当日に保険に加入できる場合もありますが、限られた人数で対応している運営側の人達の手間を減らすためにも、前日までに加入しておくことをお勧めします。

災害ボランティア参加時の装備

ボランティア活動の装備

災害ボランティアに参加する際は、次のような装備が基本になります。

  • 作業着(長袖、長ズボン)
  • 雨ガッパ(レインウェア)
  • 手袋
  • タオル(汗拭きなどのため)
  • 防じんマスク
  • ゴーグルやグラス
  • 帽子
  • 安全ゴム長靴と踏み抜き防止インソール
  • ビニール袋(ゴミや汚れた衣類用)
  • 活動中の食べものと飲み物

災害ボランティア活動中は、怪我をしない、体調を崩さない、悪天候でも耐えられる、ゴミを残さないなどということが重要で、装備はそのためのものです。

このような基本装備に加え、今回のボランティア活動地域では、泥の掻き出しを行うためにスコップやちりとりの持ち込みが求められていたため(貸し出せる数に限界があるため)、スコップを持っていったところ、有効活用できました。
ボランティア活動の装備

また猛暑につき、クーラーバッグに2リットル近い自家製梅ジュース、スポーツドリンク、3〜4枚のタオルを準備。こちらもとても役立ちました。
ボランティア活動に持参した飲み物

昼食はカロリーメイトとウィダーinゼリー。消化の悪いものを食べると動きづらくなると思ったんですよね。これは正解でした。
ボランティア活動の装備

混乱した状況でも怒らない、苛立たない

私が参加したボランティア活動の現場では、社会福祉協議会の人達などが被災者や被災場所の状況を確認しつつ、500名以上のボランティアの受付を行い、事前説明して現場に誘導。

災害はいつも起こるものではないし、状況も毎回同じではありません。取りまとめをする人達も連携がうまくいかなかったり、不測の事態への対応に追われることなども考えられます。

うまくいかないことがあって当然というぐらいの気持ちで参加するのが、ちょうどよいでしょう。ちなみに今回はボランティア参加者のマナーがよく、揉めるような場面を見ることはありませんでした。

ボランティア活動に参加できなくても寄付はできる

様々な理由から、ボランティア活動に参加できないこともあるでしょう。特に体調がすぐれない場合などは、参加しないという勇気も必要です。

災害地域への人的支援はできなくても、寄付によって貢献できます。1,000円ぐらいじゃ役に立たないかもと思うかもしれませんが、そんなことはありません。

1,000円でも1,000人が寄付すれば100万円。少しずつでも、より多くの人が寄付することで大きな支援に繋がります。私はYahooで寄付を行ったのでご参考まで。


参考
平成30年7月豪雨緊急災害支援募金(Yahoo!基金)Yahoo! Japan