名古屋グランパスのイベントでダンボール迷路の装飾をしました

ダンボール迷路装飾

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名古屋グランパスエイトの試合前に開催された、キッズイベント向けのダンボール迷路の装飾を行いました。

数万人が来場する大きなイベントに関わるという、貴重な経験をさせていただけたことに感謝しております。

名古屋グランパスエイトのイベントで使われるダンボール迷路の装飾

名古屋グランパスエイトは、言わずと知れた名古屋を拠点とする名門サッカーチーム。

そのイベント関係者から、ゴールデンウィークに開催されるファン感謝イベントで利用する、ダンボール迷路の装飾に関して相談をいただきました。

ダンボール迷路は過去にもキッズイベントとして開催しており、とても人気があるそうで、今年もまた行うことになったとのこと。

ちなみにダンボール迷路そのものは、イベント向けのキット品として数万円で販売されています。私が相談されたのは、その装飾です。

ダンボールで作った迷路は見た目にはとても地味。これをもっと華やかなものにするのがお題。

西洋風のお城のようなデザインという希望をいただき、CGでデザイン案を制作して提案し、承認をいただいて実制作という流れで装飾を形にしていきました。

形は単純でも侮ってはいけない大型・複数個のダンボール加工

こちらがダンボール迷路のCGイメージ。最終版は少し変わりましたが、まあ大体こんな感じ。壁のデコボコした部分も装飾です。
ダンボール迷路の装飾イメージ

形状的に単純なので、これぐらいなら簡単にできると思われるかもしれません。これが机の上に乗るぐらいの大きさであれば簡単ですが、この迷路の1つのコマが一辺72cmもあるんですよ。

周囲の木々も数量が多いため(最終案では形状を変更)、1人で作るのはかなりの労力。なので今回は次のようなことを心がけました。

  • 形状は見栄えのよさを考慮しつつ、できるだけ単純にする
  • 数量が多い部品はレーザーカッターで加工できる大きさにする
  • 車での運搬都合を考えて、折りたたみ可能な仕組みにする

大きな場所では、細かな形状は目立ちません。ダンボール迷路のような巨大な展示への装飾は、遠くからでもわかりやすい形にするために面を大きく使うのが効果的です。

小さな屋根は、折りたたんで平らにできるようにしました。写真は開いた状態。
ダンボール迷路の小さな屋根

森の木々や城壁の凹凸などは、いつもお世話になっている、エランズクラフトさんでレーザーカッターを借りて加工。
森の木々をレーザーカッターで加工

塗装前の状態。城の中央部分は、縦が1メートル以上あり、加工した板ダンボールのサイズも180 x 90cmで畳ぐらいの大きさ。
塗装前のダンボール

この大きさのダンボールが収まる机って、普通の家庭には中々ありませんよね。うちにもありません(笑)強度を考えて5mmぐらいの分厚いダンボールを使っているので、曲げるのも大変。

そして一番難しいのは、巨大な板ダンボールに図面を転写すること。手書きするなら1メートル以上の定規や直角定規などが必要。単純な形でも正確に写せなければ、小さなずれが大きな狂いにつながります。

今回は図面の転写に自前のレーザーカッターを使用。パワーが弱いのでダンボールは切るのにはとても時間がかかりますが、表面に図面を転写するだけなら問題なし。加工範囲1 x 1メートルなので、今回の大きさでもギリギリいけました。

塗装後の装飾。塗料は刷毛で手塗り。過去に紹介したホルベインのイージーペイントという塗料が活躍してくれました。グランパスのエンブレムは、シール印刷したものを同じ形状に切ったダンボールに貼り付け。
塗装後の装飾

装飾を豊田スタジアムに運んで取り付け

ダンボール装飾の取り付けは、イベント開催前日の2018年5月4日。駆け出しのフリーランスにゴールデンウィークとか関係ありません(笑)
ダンボール装飾の運搬

初めての豊田スタジアムに到着。
豊田スタジアム

少し時間があったのでスタジアムを少し見学。巨大すぎてiPhoneのカメラではまったく収まりません。広角レンズが欲しくなる瞬間(笑)
豊田スタジアム

人海戦術でダンボール迷路を組み立て。
ダンボール迷路の組み立て

私はダンボール装飾の準備でございます。
ダンボール装飾の準備

ダンボール迷路が組み上がってしまうと、城の中央部の装飾が取り付けにくくなるため、途中で設置。
ダンボール装飾の取り付け

そうそう、迷路の寸法は聞いていましたが、取り付けはぶっつけ本番だったので大きさが合わなかったらどうしようかと少し不安でしたが、ほとんどずれもなく、きちんと設置できました。

最後は城の屋根に用意してもらったフラッグを立てて完成!翌日、問題が起こらないことを祈るのみ。
ダンボール迷路装飾

ダンボール迷路イベントは大盛況!最後は解体

名古屋グランパスのイベント当日。前日から天候に恵まれたこともあって、かなりの来場者数。恐らく3万人超え。
グランパスエイト イベント当日

キッズイベントの告知ポスター。
キッズイベント告知ポスター

そしてダンボール迷路イベントは大盛況!迷路を取り囲んで、子どものベストショットを狙う親達が進撃の巨人状態(笑)
ダンボール迷路イベント

ダンボール迷路イベント

主役の子ども達も楽しそうに遊んでくれていて、一安心。
ダンボール迷路で遊ぶ子ども達

この日の試合は夜7時から開始。試合開始と同時に、その裏ではダンボール迷路の解体がキックオフ!綺麗に壊されたのでした。
解体後のダンボール

残り時間はわずかでしたが、生まれて初めてサッカーの試合を観戦。最初は名古屋グランパスが0対1で負けていましたが、見始めてすぐに同点ゴールが決まり、盛り上がる瞬間に立ち会えました。残念ながら試合は引き分け。しかしJリーガーってサッカーうまいですね(笑)
名古屋グランパスエイトの試合

ダンボール迷路のイベントは特に問題もなく、無事終了。今回は多くの関係者のご尽力によって、このような貴重なお仕事をいただけました。

心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました!