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素粒子ニュートリノの研究成果によって梶田隆章さんがノーベル物理学賞を受賞したことにより話題になっている(のか?w)スーパーカミオカンデ。
2009年にこのニュートリノ観測装置を見学してきたことを思い出したので、参加方法や体験記を書いてみました。
スーパーカミオカンデとは?
「スーパーカミオカンデ」は、岐阜県神岡町(追記: 2004年の市町村合併により現在は飛騨市)の鉱山跡地に作られた素粒子ニュートリノの観測装置です。
ニュートリノは過去の研究では質量が無いと言われていましたが、スーパーカミオカンデで観測に成功しました。
物理学などチンプンカンプンのいわいがこの施設に興味を持ったのは、スーパーカミオカンデという観測装置の造形美です。
素人には意味の分からない装置ですが、巨大で美しく、是非それを直接見たいと思ったのでした。
観測装置の写真は、スーパーカミオカンデの公式サイトで見られます。
スーパーカミオカンデ 公式ホームページ
年に2日だけ!スーパーカミオカンデ見学ツアー参加方法
スーパーカミオカンデは普段は一般の立ち入りが禁止されていますが、毎年7月頃に2日だけ見学の機会を設けています。
残念ながら、2015年の見学ツアーは7月に終了しています。
毎年多くの参加希望者がいるようです。
応募者多数の場合は抽選に通らないと見学ツアーには参加できません。
参加者の募集はウェブサイトを通じて行われます。
見学してみたいという人はGSAのウェブサイトをチェックしておきましょう。
2009年のスーパーカミオカンデ見学ツアー参加体験記
私がスーパーカミオカンデを見学したのは2009年なので、いまからもう6年も前のことです。
毎年多くの人が見学を希望するためツアーには当選者のみ参加できます。
2009年は2000人ほどの応募がありましたが、運良く当選し見学できることになりました。
これが当時のツアーチケット。
最寄りの駅が集合場所となり、お迎えのバスを待ちました。
ただでさえ四方を山に囲まれた岐阜県ですが、バスに乗ってさらに山深いところにある施設を目指します。
施設に入る前に着用を義務付けられているヘルメット。
こちらがスーパーカミオカンデの入口。中から霧が出ております。
途中まではバスに乗って行きます。霧で真っ白。
奥まで入ってからは徒歩で見学。
と、いきなり、赤ふんどしの男達がパフォーマンス!昔はこうやって鉱山で作業してたんやでということを実演していました。泣ける(笑)
さらに進むと岩盤に穴を開けるためのフィンランド製重機が登場。カッコイイ!
たまらん。
先端のドリルで穴を開けて、奥深くにダイナマイトを仕込んで爆破してたらしい。
爆破後にできた土砂を運ぶ重機。ひとすくいで12トンもの土砂をすくえるスケールの大きさ。
重機の操縦席。メカメカしくてステキ。
歩いてさらに奥に進みます。
研究施設っぽいものが見えてきました。
謎の装置。
いまここ。
その真下はこんな感じになっていて、造形的に美しいと思ったのはここ!なんだけど中は水で満たされており入ることは不可能。残念。
代わりに?ニュートリノ観測の様子を見せてもらえました。全然、わからんけど(笑)
稼働中のものは見られない光電子倍増管。これがスーパーカミオカンデ内部に1万本以上も設置されているんですね。
施設内部まで見学し、ツアーは終了。来た道を戻って帰りました。
ニュートリノの研究のように、研究成果がすぐに経済的価値を生まない、研究者の好奇心によって追求されるような分野を「純粋科学(基礎科学)」と言うそうです。
このような研究で得た成果が、後年、人類の存亡に関わるような偉大な発見だったとわかる日が来るんでしょうか。
いずれにしても巨費を投じてこのような装置を作り、研究ができるのは国力や治安の良さがあってこそですね。
色々と感謝しなくては。