記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
iPhoneしか使ったことがない私が、初めてよいと思ったのがNothingが手掛けるスマホ「Phone (1)」。そのNothingの新たなサブブランドであるCMFから発売予定のスマートウォッチ「Watch Pro」が高機能でありつつ、驚きの安さと性能で完全にApple Watchキラーな感じです。
Table of Contents
Nothing Phone (1)は魅力的だが完成度の高さはiPhone
Nothingはプロダクトデザインが好みで、若さやクールさを感じさせるブランドイメージと相まって非常に魅力的。Phone (1)の7万円台という価格帯も高すぎず(最新のPhone (2)は約8万円)、必要十分な機能もあり、iPhone以外のスマホで初めて乗り換えるならこれかなと思わせてくれました。
ただ私は長年のApple信者でパソコンはMacがメイン。当然ながらiPhoneとは様々な連携ができて相性抜群。またOSからハードウェアまでを一貫して手掛けていることからプロダクトとしての完成度の高さはiPhoneかなと。アプリの充実度やApp Storeの安全性なども強み。円安もあり、最新のiPhone 15 proは約16万円からと高額すぎるのが難点ですが…
Nothing のサブブランドCMFが手掛けるWatch Proは機能の高さからは信じられない低価格
かつては巨大企業に挑むインディーズのようなイメージがあったAppleも、いまやITの巨人。ハードもソフトも成熟し、製品やサービスの使い勝手は格段に向上しています。
若かりし頃のAppleとはまた異なる雰囲気を纏いつつ登場したNothingは、私の目には他のスマホメーカーとは違う輝きを放っているように見えました。しかしながら既述のような理由でiPhoneからは乗り換えられていません。そんな中、これは即買いと思わせてくれるWatch Proなるスマートウォッチが発表されました。手掛けるのはCMFというNothingのサブブランド。
Watch Proの外観は、Apple Watch の通常版とUltraを足して2で割ったような感じ。ミニマルで好きだけど、目新しさもないというのが正直なところ。
ただハードウェアに関しては、Appleが無駄な要素を削ぎ落とし尽くしているため、どこが作っても似ていると言われてしまうのでしょうがなさはあります。一方でUIはWatch Proの方がミニマル。白・黒とその中間色であるグレー、そして差し色の朱色という最小限の配色で、文字要素も徹底的に省いているよう。この統一感はApple Watchにはありません。
また驚くのがWatch Proの次のような特徴。
- 価格69ドル(約1万円 / 1ドル=148円換算)
- 13日間の電池持ち(通常使用時)
- IP68の防塵・耐水性能
- アルミフレーム、交換式バンド
- GPS、心拍数など他社スマートウォッチと同等の機能
約1万円という低価格ながら、機能的にはApple Watchや多くのスマートウォッチと同等。またApple Watchの最大の弱点ともいえる電池持ちの悪さに対して、Watch Proは通常利用なら13日間は持つとのこと。電池持ちが悪すぎたためにApple Watchをやめたという友達もいて、このバッテリーライフの長さはかなりの強みになりそう。
ただやはり価格にはそれなりの理由があり、Apple Watchの方が優れているという部分も多くあります。
機能や質感など付加価値の高さではApple Watchが勝るがWatch Proには気軽さがある
Apple Watchは、決済サービスやセルラー対応、転倒検出やSOS、医療機器認定など価格に見合う付加価値も備えています。Apple製品はプロダクトの質感にもこだわりが強く、MacやiPhoneなどは他社のパソコンやスマホとは一線を画しており、それが満足度の高さにもつながるわけです。
Watch Proはウェブ上ではかなりよく見えますが、これだけ価格を抑えようと思うとAppleのように素材や製造方法にまで徹底的にこだわることは難しいので、実際に手にしてみると価格なりの質感なのではないかなと思います。ただそれだけで優劣をつけられるわけでは無いのが難しいところ。
昨年、初めてApple Watchを購入し1年ほど使っていますが、常に装着しているので、壁や机、椅子などにぶつけてしまうリスクはパソコンやスマホとは比べものにならないぐらい上がります。最新のApple Watchは約6万円で、本体が傷付いた場合の修理費用は約4.6万円(41mm +アルミケースの場合)。保証サービス(Appleケア)を付ければ、修理費は9,000円程度になるけど、その分、費用負担も増えます。
スマートウォッチは、身に付けたまま料理やスポーツをするし、汚れたり、汗をかいたらジャバジャバと水洗いもするので、ちょっとした傷など気にしないで気軽に使いたいもの。それが6万円以上となってくると、どうしても神経質になりがち(性格にもよるけど)。その点、Watch Proはそこまで気にせず使える価格。これが2万円以上となるとまた微妙な感じがするので、よくぞこれだけ価格を抑えてくれたなと思わざるを得ません。
CMFはワイヤレスイヤホンと充電器も発表、今後にも期待
CMFは49ドル(約7,300円)でノイキャンも搭載するワイヤレスイヤホン Buds Pro と、39ドル(約5,800円)でUSB-AとUSB-Cに対応し急速充電できる充電器 Power 65W GaNも発売予定。本記事公開時点(2023年9月27日)ではWatch Proも含め、日本での発売はまだ発表されていないけど、近いうちに販売が始まりそう。今後の新たな製品展開も含め、非常に楽しみです。