岐阜県の複合施設「みんなの森 ぎふメディアコスモス」が美しくて素晴らしかった

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2015年7月に岐阜県岐阜市に誕生した複合施設「みんなの森 ぎふメディアコスモス」に行ってきました。とても美しくて、デザインの素晴らしさ、楽しさを理屈抜きに楽しめる施設になっていました。

みんなの森 ぎふメディアコスモスとは?

「みんなの森 ぎふメディアコスモス」は、2015年7月に岐阜県の岐阜市に新しくできた複合施設です。施設は「岐阜市中央図書館」「市民活動交流センター」「展示ギャラリー」などから構成されています。公共施設であるため、バリアフリーとなっていて障がいを持った人や老人、子ども達にも優しい設計です。

2階建ての施設は通路の幅も十分にあり、エレベータやエスカレータが設置されています。1階は市民活動交流センターやものづくり支援施設、展示ギャラリーなどがあり、2階は図書館になっています。医大の跡地を利用して作られた施設は適度な広さで大きな駐車場もあります。

場所はJR・名鉄岐阜駅からは徒歩25分ほどかかるため、かなり遠いのですが、駅からはバスも出ており、施設の最寄停留所からは徒歩ですぐ~3分程度です。

施設を訪問した当日は夏休みの時期ということもあり、多くの学生や親子連れで賑わっていましたが、到着した時間が昼の3時ぐらいだったことや、多くの人が公共交通機関を利用しているためか、駐車場には余裕がありました。

施設に関して、詳しくはウェブサイトをご覧ください。

みんなの森 ぎふメディアコスモス

場所: 岐阜県岐阜市司町40番地5
電話(1階総合案内): 058-265-4101
営業時間: 9:00~21:00(岐阜市立中央図書館は20:00まで)
休館日: 施設のウェブサイトをご参照ください。
みんなの森 ぎふメディアコスモス

施設外観、1階の市民活動交流センターやギャラリー

実際の施設ですが、外観は写真のようになっています。一見して派手さはありません。
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施設入口付近。新築の施設は当然ながら真新しさはありますが、普通の建物といった様子。
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施設入口の手前にはちょっとした広場があり、そこには特設の飲食店が出ていたり、イベント用のステージが設営されていました。開館記念の催しで8月23日までの期間限定行事であることが後からわかりました。広場はこんな感じで今後も活用していくんでしょうね。

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そして、いよいよ施設に入館!入ってすぐのところには2階に通じるエスカレータがあり、右手には展示スペースやダンスイベントができそうなちょっとした屋内スペースがあり、左手にはコンビニ、大きな円形の机や椅子、施設職員の人達の仕事スペースなどがあります。

こんなところで働けるなんて幸せですね。
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施設の要所にはこのような謎の立体が。アップルのTime Capsuleみたいですw
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近づいてみると、施設案内であることがわかりました。床にも案内があるので背の低い人や車椅子の人でも案内が読めます。
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案内板本体?も立体的で遊び心のある表示になっています。
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1階にはコンビニも入っていますが、施設に合わせたデザインになっていてカッコ良かったです。読み聞かせをしている女性がいたり、ものづくりスペースの中でポスターらしきものを作っている人がいました。

ものづくりの部屋は要予約でしたが、大判出力機やカッティングプロッタらしきものがありました。レーザーカッターや3Dプリンタはパッと見たところでは無いようでした。
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個室は基本的に予約が必要です。写真は子ども用の部屋。他には会議室などもありました。
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1階は市民活動交流センターということで、岐阜市内における課題解決の活動を補助したり、多様な国の人達との交流促進、ボランティアへの参加方法の案内など、様々な市民活動を支援するための機能を持っていました。

ここまでは入口から左手にあった施設の様子。右手側は次のような開放感のある広いスペースがありました。
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天井にはダンボールの船!カッコイイ!
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色を付けて、ダンボールを編み込んでいるようです。キレイ。
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ダンボールがあるあたり、もしやと思ったんですが、やはり岐阜県が誇るアーティスト、日比野克彦さんが関係していました。日比野克彦さんは国内外で幅広く活躍していらっしゃって、岐阜県民のいわいも随分前から存じております。

日比野克彦 -Wikipedia

しかし、日比野さんがダンボールアートで有名ということは実は昨年まで知りませんでした。昨年、ディズニーのお仕事でテレビの密着取材を受けたときに、テレビ局の方から「ダンボールアートといえば、日比野克彦だよね」と言われ、初めて知った次第。

ダンボールアートを始めたのは2013年からで、動機も「アイアンマンのヘルメットをダンボールで作りたい」という純粋な気持ちからだったので(笑)、まさか日比野さんがダンボール方面の人とは全く知らなかったんですよね。

同じ岐阜県出身で、世界的に活躍されているアーティストと分野がかぶってしまったということになりますが、前向きに捉えます(震)

ちょうど、開館記念として「みんなのアート」という催しがあったのでこちらも覗いてみました。
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障がいを持たれた方達が描かれた絵や作られたものが展示されていましたが、お世辞抜きでどれも素晴らしかったです。何が良いかって純粋さが伝わってくるんですよね。家なら家だけを様々な色でひたすら描いていたり、何か気になったであろうものを延々とビニールテープでぐるぐる巻きにしたものがオブジェになっていたりして。

ギャラリーの途中にはiMac 27インチがコンニチハ。
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すかさず横に回りこむと、どうやら最新モデルと同じく薄いものだとわかりました。少なくとも、いわいのよりは新しいです。
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ここまで来ると、もう止まりません。モデルを調べたら、5K iMacや!欲しいやつや!
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そんなコーフンを周りの市民に悟られないようにポーカーフェイスで何事も無かったかのようにギャラリーに戻って、残りの作品を鑑賞しました。

iMacの左には通路があり、壁や通路の奥にも作品が。
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作品には番号が振ってあり、入口で渡されたコードレス電話のような機械で該当の番号を押して耳に当てると、日比野克彦さんが作品の説明をする音声が聞こえてきます。

説明を聞きながら作品を見ると、さらにその良さが伝わってきました。いや、素晴らしい展示でした。この展示は8月16日までとなっているので、興味のある人は急ぎましょう。

2階の図書スペースはさらに素晴らしいデザイン!

施設1階を満喫した後はエスカレータで2階へ。エスカレータから撮影した入口付近。
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2階に到着すると別世界のような美しい光景が広がっていました!天井からは大きなテントのようなものが幾つも張られています。
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テント状のものを下から覗き込むと、天井からの光が差し込むようになっていました。
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また、テント(と便宜的に呼びますね)一つ一つは違う模様になっていて、見飽きません。
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電灯の取り付けられたテントもありました。編み込みのように美しく繊細な木組みの天井は、外光を取り込む部分だけは明かりを通しやすくなっていました。
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ウットリと見とれてしまう造形美。掲載している写真は全てiPhone6で撮影したものですが、建築物の形だけでなく光の入り方も考慮されたものと思われ、美しさが際立ちます。
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岐阜県の丘陵を表すようにゆったりと波打つ天井は、なんと総檜!図書スペース全体にその香りが広がっており、リラックス効果は絶大。
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天井は館内からテラス席まで続いています。視覚で楽しませるだけでなく、嗅覚まで刺激する図書館なんて生まれて初めて!
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日中でも驚くほどに美しいのですが、夜はまた違った美しさがあると思われ、今度は夜までいてもいいなと思いました。

帰宅後にウェブサイトを色々と見ていたところ、中央図書館の案内として、次のことが書かれていました。

基本的な考え方
市民に寄り添った身近な「滞在型図書館」を目指します。

モットー
ここにいることが気持ちがいい。
何度でもここに来たい。
いつまでもここに居たくなる。

その通り!もっと、ずっと居たかった!よくぞ、このような素晴らしい施設を作ってくれましたという思いでイッパイです。岐阜県らしさを見事に形にした造形美があり、できることなら毎日通いたいですよ、本当に。

なお、図書スペースにはわずかながらエスカレータを上がってすぐのところに電源付きの席があり、こちらでパソコンを充電できます。電源付きの個室も予約して使えますが、こちらは図書スペースの利用カードが必要です。

施設に確認したところ、利用カードは岐阜県民か、岐阜市に在勤・在学中の人しか発行してもらえませんのでご注意ください。

中部圏外には岐阜市ってどこ?な人も多いと思いますが、名鉄・JRの名古屋駅から岐阜駅までは特急で20~30分程度とすぐです。岐阜駅からはバスで施設まで行けます。車がある人は、そちらの方が楽ではあります。2時間までは駐車場を無料で利用できます。

本当に素晴らしい施設だったので、一見の価値ありです。長期の休暇期間や週末を利用して、ぜひ、岐阜県へ!