シン・ゴジラは日本映画史に残る傑作!映画館で見るべし(ネタバレなし)

shin gozilla

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正直なところ和製ゴジラ映画には誰が監督になろうとも、興味はありませんでした。

もはや様々なことをやり尽くした感があり、いまから新しいものが生まれるとは思えなかったからです。

しかし公開されるやいなや大絶賛!実際とてもおもしろかったシン・ゴジラの魅力をネタバレなしで伝えます!

公開前は酷評されていたシン・ゴジラのビジュアル

公開前にSNSで目にとまったのはシン・ゴジラの見た目が格好悪いという酷評。ギャレス・エドワーズ監督の手がけたハリウッド版ゴジラは、小顔でマッチョ、いかにも強そうで造形的な美しさもあります。

それに対してシン・ゴジラは、小さな目で手も短く、お世辞にも格好良いといえるものではありませんでした。ところが劇場でシン・ゴジラをみて、評価は180度変わりました。

シン・ゴジラは造形的な美しさを追求したのではなく、得体の知れない生物としての恐ろしさを表現したものだったのです。造形的にあえてバランスを崩すことにより、不安感は一層強くなります。

もしもシン・ゴジラのデザインが見た目の良さにこだわった整ったものであれば、これほどまでに強烈な印象を受けなかったでしょう。

いま東京にゴジラが現れたらどうなるのかを現実的に追求

1作目のゴジラは水爆実験で生まれた謎の生命体という重々しい設定がありましたが、ゴジラ映画は徐々に描き方が変わり、人類を助ける正義の味方だったときもあります。

様々な経緯はあったにせよ、未知の巨大生物が人間の味方として命がけで戦うとかどう考えても不自然(笑)

Wikipediaによると、ゴジラ映画はシン・ゴジラの前にも2回設定をリセットしており、最初の仕切り直しでは1作目の続編として、ゴジラは恐怖の対象として描かれているそうです。

ただその後も路線がずれたりしているし、ゴジラ映画シリーズ全般に対する「子ども向け映画」という印象は拭えず、大人になってからも見ようと思うことはありませんでした。

しかしシン・ゴジラは未知の巨大生物という現実的な描き方になっており、生々しい描写もあって、明らかに大人向けの映画になっていました。

逆に子どもにとっては意味がわかりにくいだろうし、これ年齢制限しなくても大丈夫なのかと心配になりましたよ。

知人の小学生の娘さんは序盤は怖くて目を伏せていて、そのまま就寝したそうですwww

ゴジラに初めて見るかのような新鮮さを感じた

ゴジラ映画は見る前から「ゴジラ出現 → 街は大混乱 → 皆で力を合わせて倒す」という物語の大筋が誰にでもわかります。

シン・ゴジラも、この基本的な部分に変わりはないはずで、小手先の表現を変えただけでそんなに魅力が増すはずもなく、なぜそんなに話題になるのかが謎でしたが、その答えは設定の緻密さにありました。

ハリウッドでSF映画などを作るときには、様々な分野の専門家から助言を得ることが珍しくありませんが、きっとシン・ゴジラも多くの人から情報を集めているのでしょう。

俳優陣の熱のこもった演技にも揺さぶられるし、目まぐるしく変わっていく状況や、多くの人間が異常事態に組織的に関わることの難しさなど、複雑な要素がからみ合って猛スピードで最終局面に突っ込んでいく物語のおもしろさもありますが、その面白さを支えているのは間違いなく、隙のない設定でした。

本当に詳しい人が見れば粗はあるのかもしれないし、終盤には漫画的な部分もありますが、そこは胸を熱くする要素になっているので、ありでした。

ネタバレなしで書いているので、何がなんだかわからないところはご容赦くださいというか、気になる人は見に行ってくださいw

シン・ゴジラは映画館の大画面で楽しむべし!

さてそんなわけで、シン・ゴジラについては書こうと思えばどれだけでもいけそうですが、ぜひこれは映画館の大画面で楽しみましょう。

シン・ゴジラの身長はゴジラ映画の中では過去最大の118.5メートルとなっており、画面は大きければ大きいほどその迫力が伝わってきます。

大画面といえばIMAXシアターですが、シン・ゴジラの上映は2016年8月10日までとなっています。

映画『シン・ゴジラ』公式サイト

かなり反響が大きい映画なのでぜひまた改めてIMAXで上映して欲しいところです。

他には席が揺れたりする体感型の4DXシアターがオススメですが、こちらは好き嫌いが分かれるので、ご存じなければ参考に過去記事をご覧ください。

4DXおすすめ席は?アイアンマン3を見てきた感想!

シン・ゴジラ、私はもう一度見に行きます。まだ見てないという人には超オススメですよ!

2 COMMENTS

甕星亭主人

 米国大使が出てくる度些かげんなりしたけど、押し付けられた大根を降板させずに扱うには彼の演技指導で調理する他無かったんでしょう。 で、一層光ったのが環境庁課長補佐で、柔軟で切れ過ぎて逸脱気味に付込まれて冷遇されてる、然し半面能吏を見事に演じて簡単しました。 主人公は軽佻だけど、まあコミック寄りのヒーローを卒無く体現してて、此れも又ストリーを分かり易くしてた。 良質のドラマでした。

いわい

コメントありがとうございます。ツッコミどころは色々ありますよね〜w でも言葉では言い表せない、作り手達の並々ならぬ熱意を感じたので、自分的には総合的な評価が高くなりました。作品を通して感情が伝わってくる映画なんて中々ないかなって。素晴らしいの一言です。

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