老夫婦が営むタバコ屋がなぜコンビニに負けないのか?

年々、厳しい状況になっているタバコ業界

とある田舎の老夫婦が営むタバコ屋は、周りにコンビニなどがあるにも関わらず、いつも多くのお客さんが訪れて繁盛しています。

人口が少なく、競合も多いというのになぜこのお店は客足が途絶えないのでしょうか。

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1965年、20〜50代男性の喫煙者は80%を超えていましたが、2014年には35%程度まで減少しています。(成人喫煙率(JT全国喫煙者率調査)

タバコは健康を害するものとされており、税金も上がることはあっても下がることは無さそうです。

オフィスビルや飲食店、駅構内、公共交通機関などもほぼ禁煙で、喫煙者は年々肩身が狭くなっています。

たばこ販売本数も下落の一途です(2015年12月のたばこ販売本数はマイナス2.6%、6か月連続前年同月比で下落(最新))。

老夫婦がタバコ販売で結果を出せている理由

現在のような状況で今からタバコ屋を開業しようなどと考える人は極めて少ないと思います。

しかし、私の知っているとある田舎の老夫婦は数年前にタバコ屋を始めて、多い月にはなんと月商200万円もの売上になっています。

そのお店は人口の少ない田舎にあり、近所にはライバルとなるコンビニやスーパーもあります。

そもそもタバコの販売はコンビニ集約が進んでおり、老夫婦が細々と営むタバコ屋など田舎でもほとんど見ることがなくなりました。

そのようなご時世に、なぜ新参のタバコ屋がこのような結果を出せているのでしょうか。

長い年月をかけて育まれた住人達との信頼関係

老夫婦はその土地に何十年も前からずっと住み続け、タバコ販売とは別の商売を行っていました。

そのため、その土地の人達とは顔見知りで信頼関係もできています。

田舎というのは良くも悪くも人間関係が濃密で、噂などもすぐに広まります。

タバコ販売を始めたのは数年前ですが、宣伝などは特に行わなくても開業したことは口コミですぐに住人に伝わります。

老夫婦が話し好きということもあり、タバコを買いに来てくれたお客さんと長話をすることもしばしばあります。

田舎の人って話好きが多い印象があります。もちろん、全員というわけじゃないけど。

コンビニは効率重視なので、仮に顔見知りがレジ打ちをしていてもゆっくりと立ち話をしている雰囲気はありません。

そもそも、田舎のコンビニは幹線道路沿いにあることが多く、通りすがりのお客さんも多そうです。

このような田舎において顔見知りが営む店は、お客さんとなる住人にとっては親近感や安心感があり、これが大きな利点になっています。

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ワンカートンごとにオマケが付いてくる

全国チェーンのコンビニは画一的なサービスを提供するのが基本です。

場所によってはその土地で採れた野菜や果物を販売していることもありますし(あれは大丈夫なのかな?w)、マーケティングを行って地域や店舗ごとに別の商品を置くことはありますが、同じコンビニチェーンでタバコの価格が全く違うことはありません。

タバコは「どこで買っても同じ商材」なのです。

ところが老夫婦のタバコ店ではワンカートンごとに、ティッシュ一箱とかオマケを付けて販売しています。

同じものを同じ価格で購入してもコンビニでは何ももらえないのに、そのお店で購入するとティッシュがもらえるのなら、そちらを選びますよね。

もちろん、オマケの分だけお店の利益は減りますが、大した金額ではないし、それでお客さんが来るのなら安いものでしょう。

自販機への補充もまめに行う

お店はコンビニと違って24時間営業ではありません。

また、老夫婦との会話を楽しむお客さんがいる一方で、タバコだけさっと買って帰りたい人もいます。

そんな人達の需要を満たすのがタバコの自販機です。

老夫婦は夕方、毎日の店じまい前には必ず自販機にタバコを詰めます。

24時間営業のコンビニが近所にあるため、自販機にはそんなに魅力がないように思えますが、利用者は確実にいます。

であれば、その人達が買いに来てくれたときに欲しい銘柄を切らしてしまっていたら機会損失になります。

また、「この店の自販機は売り切れになっていることがない」という安心感があれば、リピーターになってくれるかもしれません。

手売りが基本の店舗にあって、自販機購入者への配慮も欠かさないところは素晴らしいです。

コンビニにはない手巻きタバコを扱っている

この店舗以外では見たことがないのですが(笑)、このお店には多くの手巻きタバコのキットが売られています。

タバコの葉、フィルター、紙を別々に購入して、タバコ巻器でタバコを作るのです。

Amazonで検索してみたらフィルターとタバコ巻器は出てきたけど、肝心の葉っぱが出てきません。

タバコは年齢制限があるからネット販売はできないのかな?と思ったんですが、きちんと確認をして通販しているお店もありました。
[たばこ通販再開しました]神奈川県横浜市タバコ専門店「黒川商店」[たばこ通販]

こちらのお店によれば、手巻きタバコは1本あたり14〜18円で作れるそうです。

フィルターは400円ちょいで150本も入っているし、手巻きタバコは経済的にはかなりお得なようです。

その分、タバコを作る手間や時間がかかるわけですが、それ自体を趣味にしてしまえるのなら良いんじゃないでしょうかね?

実際、お金はないけど時間はあるという学生なんかには人気があるそうです。

どんな商売でも生き残る人達には付加価値がある

少し前に注文が殺到する北海道の小さな書店のことが話題になりました。
【北海道検索中】おまかせ「1万円選書」に注文殺到 砂川市の書店「雑誌や新刊でなく、本を売りたい」

店主が無類の本好きで、お客さんの趣味趣向に合わせてオススメの本を選んでくれるというサービスがテレビで紹介されて評判になったのです。

なんと、1万円のサービスに250件もの注文があったんだとか。

潜在需要があったとはいえ、やっぱりテレビの効果ってすごい。

書店といえば実店舗なら大型の販売店、ネットならAmazonのようなところに集約されてしまい、小規模な店舗は次々と閉店に追い込まれていきました。

しかし、このような付加価値があれば全国から注文が入るわけですよね。

アイデア勝負の事例としては「ローマ法王に米を食べさせた男」の話なんかも思い出されます。

元広告代理店勤務で公務員の高野さんが、高齢化と過疎化が進み「限界集落」と呼ばれる石川県の山村で、地元の人達が気付いていなかった米の価値を見出してブランド化するお話とかが書かれています。

テレビでも随分取り上げられましたね。本のタイトルも秀逸ですが、内容もそれに負けずに面白くて多くの人に勧めたり、プレゼントしたりしましたよ。

こういう事例を聞いて、私なんかはすぐに「オレにもできるぞ!」と思うんですが(単純)、あまり難しく考えずに行動するのって結構大切なんじゃないでしょうか。

自分自身の事業に活かしていきたいところです。

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