「理系の料理」出版記念イベントで編集者から聞いた話がおもしろかった

プロブロガーで作家の、ごりゅごさんの著書「理系の料理」の出版記念イベントに参加しました。

イベントでは編集者と著者との対談形式で進められましたが、知らない世界のことを色々と聞けてとてもおもしろかったです。

知られざる編集者の仕事

「理系の料理」を書いた、ごりゅごさんですが、愛知県在住で中部地方でブログ塾を主催する他、全国各地のイベントに出演しています。

詳しいことはご自身のウェブサイトにも書かれています。

また、理系の料理を出版した「秀和システム」は、社名からもわかるとおりIT系の書籍を多く手がけています。

秀和システム:あなたの学びをサポートするIT・ビジネス出版社です

秀和システムを知る人達は、なぜ同社が料理本?という感想を持つわけですが、イベントではそんなお話もありました。

イベントは、ごりゅごさんと秀和システムの編集者で理系の料理を担当した木津さんとの対談形式で進められました。

ごりゅごさんと木津さんの出会いのきっかけは「OZPAの表4」というブログの運営者で「ぱくたそ」というフリー写真素材のモデルとしても有名な、おつぱさん。

OZPAの表4

おつぱさんが書いた「あっという間に月25万PVをかせぐ人気ブログのつくり方 これだけやれば成功する50の方法」という書籍の中で、ごりゅごさんを絶賛していて、木津さんが興味を持ったそうです。

で、とんとん拍子で今回の書籍化の話…とはならず、その後3年間は特に何も動きは無かったとのこと。

しかし木津さんが今回の料理本のヒントとなりそうなことをSNSでつぶやき、ごりゅごさんが反応して企画が始まり、出版にまで至ったという経緯。

出版というとネタを持っている人が出版社に「持ち込み」を行うイメージがあります。実際、持ち込みはあるそうですが、それが書籍化される確率は木津さんの感覚値で40%ぐらいとのこと。

まあやはり、それほど実現する確率は高くないようです。ちなみに私はもっと確率が低いものだと思ってました。

では、どうやって書籍が作られるかというと「人とのつながり」から始まることが多いそうです。いわゆる人間関係ですね。

そして、出版社もビジネスなので、売上を上げなくてはいけません。

常にネタを探しているわけですが、書籍化という話が立ち上がるときに重要なのは「タイミング」です。

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例えば、不景気で多くの人が節約することに関心があるときに、断捨離の方法について書くとか、そういうことですね。

「人間関係」「タイミング」という言葉を聞いて私がすぐに思い付いたのが前職での経験です。

私は前職では後半は営業として勤務していましたが、商材は高額なレンタルサーバでした。

毎月数万円、本当に高額な場合は百万円以上というサービスを提供していました。毎月ですよ。こんなサービスが飛ぶように売れるわけではありません。

最終的に私が辿り着いた究極の営業は「サービスが欲しいときにお客さんから声をかけてもらえる存在になる」ということでした。

欲しいときに、欲しいものを提供できれば、ある程度、高額なサービスでもご契約いただけます。脱線しましたが、出版社も同じだなと。

面識の無い人から悪いタイミングで持ち込まれた企画というのは、知らない人に、いらないものをいきなり売りつけられるようなもので、そりゃ買いませんよねって話です。

編集者もヒット作を世に出すために、常にネタ探しをしているそうで、イベントに顔を出している方達もいらっしゃいます。

8月に参加した「静岡ライフハック研究会」にも出版社の方が参加していました。

静岡ライフハック研究会Vol.9に参加してきました

「仕事術」のようなテーマで本が書けそうな人の候補を探していらっしゃいましたが、なるほどイベントが「ライフハック」をテーマにしたものだったので、そんな人材を求めていたのだと納得しました。

将来書籍を出版したいのなら編集者の人達が参加するようなイベントに参加して、顔を覚えてもらうことから始めるのが近道です。

編集者はどんなお仕事?

編集者は、どんなお仕事なのか。これは単純に知らないことへの関心ということで非常に興味深かったところです。

まずは会社員然としたところで、企画を出して予算取りをするそうです。

書籍を書く著者の他に、挿絵を描くイラストレーター、写真が必要ならフォトグラファー、印刷費、IT系であればスポンサー探しや買い切り交渉など、様々なことを考慮します。

例えば、ある会社のソフトウェアのマニュアル本を書籍化するのなら、開発元の会社としては宣伝になるわけなのでスポンサー費用を払ってもらったり、一定部数を買い取っていただいたりということです。

企画が通ったものは著者と話し合いを進め、書き始められたらその進行管理などを行います。このあたりはいわゆる編集者っぽい部分ですね。

しかし、一度書籍化が決まったら、本を売るために全力を尽くすのもまた、編集者の重要な仕事。様々な人に原稿を読んでもらって意見を聞き、軌道修正をしたり、やることは多くあります。

企画した書籍がことごとく売れないようなことになれば、それは契約が取れない営業のごとく会社からはプレッシャーがかけられます。

編集者も会社員ということですね。とはいえ、時間の使い方は割りと自由なんだとか。会社にいて煮詰まったら喫茶店に行ったりとかということは普通にあるそうです。

イベントでは、ここには書けないようなお話も交えながら進められ、途中で編集者の体験をするワークショップも行われました。

ワークショップを通して編集者の目線がわかれば、自身が売り込むときも何が重要かがわかりますし、とてもおもしろかったです。

ブログは書籍が書けるかどうかの指標になる

書籍を出版するということになれば、何万字という原稿を書く必要があります。

スケジュールやタイミングもあるので、いつまでもダラダラと書いていて良いわけではありません。

毎日猛烈にブログを書いているような人は、それだけ多くの文章を継続的に書く能力を持っていると考えられ、その点においては書籍を書くことに向いていると言えます。

まあ、当然ながら駄文を大量生産しているだけではいけないのですが(笑)

秀和システムはIT系の刊行物が多いということで、ネットは良くご覧になっているそうですが、いまどきは刊行物の内容に関わらず、出版社の人はネットを良く見ているんじゃないでしょうかね。

私がテレビ局やディズニーから仕事をいただいたきっかけもネットでしたし。そういう人達に自身のことを知っていただくという意味でもブログは重要ですね。

イベントでは、自分が知らない編集者の仕事を垣間見るとことができ、とてもおもしろかったです。

ちなみに、木津さんが考えるおもしろい人とは「できないことに興味を持てる人」だそうです。

今回の「理系の料理」は、冗談だろと思うぐらいに料理に疎遠だった著者ごりゅごさんが独自の観点から料理の仕方を覚えて行くという内容なので、まさしくという感じでした。

イベント後には木津さんを囲んで懇親会が開催されました。イベント中は終始、落ち着いた雰囲気の木津さんでしたが、若い頃は謎のバンド活動なども行っていたそうでイベント本編では見せなかった一面も披露していました。

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懇親会ではアイアンマンのマスクをかぶってもらい、決めポーズをお願いしたんですが、取材拒否みたいな写真になってしまいました(笑)

いまは仕事で結果を出すことが最優先ですが、書籍を書いてみたいなとは思ってます。それまでに、多くの人に興味を持ってもらえるような魅力的な人物にならねばです!

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